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【元高校球児からのエール】伊藤直輝さん(日本文理OB/東北福祉大/ヤマハ)投手

2018.7.17

元高校球児が語る高校野球の思い出、そして現役球児たちへのエール。今日は「伝説の決勝戦」日本文理vs中京大中京で先発し、土壇場9回に追撃のタイムリーも放った伊藤直輝さんから球児たちにエールをいただきました。



伊藤直輝さん(日本文理OB/東北福祉大/ヤマハ)投手

(日本文理:2009年夏、甲子園出場)


"自分たちが勝つんだ”という強い気持ちを
最後まで持ち続けたチームが甲子園に行ける



毎年、この時期になるとこういう取材を受けますが、今年の夏は100回大会なんですね。自分が甲子園に出たのはもう9年前。時間が経つのは早いなと思います。小さい頃からずっと憧れてきた甲子園で投げることができて、3年生の夏は準優勝できた。あの準優勝から自分の人生が変わったというか、あの試合があったから…と思えることがたくさんありました。

とは言っても、自分は投手として何か結果を残した訳ではないんですよ。あそこまで勝てたのはみんなが打ってくれたから。自分も(5点差を追い上げる)9回に打席が回ってきて、スタンドから「伊藤! 伊藤!」という大声援の中で打つことができましたが、なぜ打てたのか分かりません。でもあれだけの試合をして、新潟に帰ってからたくさんの方に声を掛けていただいて、あらためてすごいことをしたんだなと思いました。

自分は2年の秋の明治神宮大会も翌春のセンバツも初戦負け。良い結果を残せないまま夏を迎えることになりましたが、だからといって特別なことはしませんでした。ひとつだけ挙げるとしたら、自己管理をちゃんとすることですかね。特に食事。自分の体に良いものは何かを考えて取り入れて、体を休ませることも含めて、無理のない生活を送っていました。練習ではこれをやれば絶対に勝てるというメニューはありませんが、結果を出せると信じてコツコツと練習することは大事だと思います。あとは絶対にあきらめないこと。どのチームにも勝ちたい気持ちはあります。でも“自分たちが勝つんだ”という強い気持ちを最後まで持ち続けたチームが甲子園に行けると思います。

甲子園は高校野球をやっている誰もが目指す場所。その県から甲子園に行ける学校は、ほとんどの県が1校だけです。代表になったら、負けた学校の思いも胸に戦って欲しいです。(取材:沢井史、写真提供:ヤマハ野球部)



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