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【市立松戸】広瀬結煌|やらされているのではなくて、楽しみながらやっている

2024.12.21

昨年のドラフトでソフトバンクから指名を受けた広瀬結煌選手。しかし入学時はプロに入るとはとても考えられなかった選手だったという。そんな広瀬選手にこれまでの歩みと今後の目標などを聞いた。


——野球を始めたきっかけを教えてください。

チームに入ったのは小学校1年生の時です。幼稚園の時の先生がたまたま少年野球の指導者をやっていて、勧められてそのチームに入りました。父は小学校まで野球をやっていたそうですがその後はテニスで、母も姉も妹もバスケット部で、家ではそんなに野球の話をすることもなかったです。

——当時のポジションは?

小学校の時は色んなポジションをやっていました。中学に入ってからは主にセカンドが多かったです。

——中学校は硬式の流山ボーイズとのことですが、その後市立松戸を選んだ理由を教えてください。

中学のチームの監督と朝隈先生が以前から繋がりがあって、市立松戸に進んでいた先輩もいたので体験会に行ったのがきっかけです。最初はレベルの高いところでやりたいと思って市立船橋を考えていたんですけど、中学時代の自分は試合にも出たり出なかったりで、ついていくのが厳しいということも考えて最終的に市立松戸にしました。体験に来た時のチームの雰囲気も良かったです。本当にやらされているのではなくて、楽しみながらやっているように感じました。

——高校入学当時からプロ入りを目指していましたか?

子どもの時の夢はプロ野球選手と言っていて、一応目標とはしていましたが、なれるとは全く思っていなかったです。自分は早生まれ(2月2日生まれ)で体も小さくて、中学卒業した時は170cmくらいでした。中学3年くらいからようやく伸び始めて、今が180cmです。
最初はセカンドで、1年秋からショートに回ってだんだん試合にも使ってもらえるようになりましたけど、それでも当時は高校野球でやるのがやっとという感じでした。3年生になって大学の練習にもいくつか参加させてもらいましたが、体の大きさも違いますし、全てが自分よりすごい選手ばかりだった印象です。

——いつくらいからプロを意識するようになりましたか?

最初は大学を考えていたんですけど、2年生の冬の1月くらいにだいぶ自信もついてきて、朝隈先生から「希望するならスカウトにも見に来てもらうけどどうする?」と聞かれてお願いしたのが最初です。特にその時は手応えはなかったのですが、また見に来るということは聞いて、それから来る人数も増えて、徐々に評価してもらえているのかなと思うようになりました。

——どこが評価されて指名されたと思いますか?

自分でも守備をこれまで磨いてきて売りだと思っていて、そこを評価していただいたのだと思います。特にスローイングとボールを捕球する時の“間(ま)”を意識してずっとやってきました。ボール回しとか毎日やるんですけど、悪送球にならずに相手の胸に投げるというのは常に気をつけていましたし、間(ま)については捕球する前の2秒くらいを右の股関節でためを作って、キャッチする時に左足を出すということをグラブを使わない練習でもやっていました。最終的には試合で意識せずにできるようになったと思います。



——バッティングについてはどうですか?

バッティングはまだまだ体も細くてスイングスピードも速くないので、しっかり体を大きくしてすべてをレベルアップしていかないといけないと思っています。

——憧れの選手や参考にした選手はいますか?

憧れの選手としてはホークスの今宮(健太)選手です。自分はああいうアグレッシブでアクロバティックなプレーはできないので見ていて凄いなと思います。参考にしたのは源田(壮亮・西武)選手です。当たり前のようにどんな打球も処理するのが本当に凄いと思います。動画もよく見てステップとか動きを見て勉強しています。

——ソフトバンクホークスの印象は?

凄く選手の数も多くて競争は大変だと思うんですけど、今の一軍でも育成選手から上がってきた選手もたくさんいるのは励みになります。不安な気持ちもありますが、楽しみの方が大きいです。

——最後にプロに入ってからの目標を教えてください。

まずは支配下登録が最初の目標です。最終的な目標は一軍でスタメン、レギュラーになることです。自分はやっぱり守備が売りの選手なので、ゴールデングラブ賞をとれるくらいになって、憧れられるような存在になりたいと思っています。

広瀬選手、ありがとうございました!(聞き手:西尾典文/写真:編集部)

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