九州大会4強入りを果たし、センバツ初出場する日章学園(宮崎)。選手たちは大会2日目の第1試合、習志野と対戦します。福山凛主将は「(習志野名物ブラスバンド応援の)美爆音に乗って勝ちたい」と前向き。50m5秒8の好打者・平野大和選手を中心とした打線のつながりで春初勝利を目指します! 今回は主力4選手とムードメーカー綟川選手に、センバツへの意気込みを聞かせてもらいました。
甲子園では思い切りプレーしたい!
【座談会メンバー】(写真左から)
綟川誠宗(もじかわ・のりかず)背番号15
3年 内野手 171cm/74kg 右投/右打
平野大和(ひらの・やまと)背番号8
3年 中堅手 176cm/80kg 右投/右打
福山凛(ふくやま・りん)背番号4
3年 二塁手・167cm/67kg 右投/左打
金子大輝(かねこ・だいき)背番号9
3年 右翼手・169cm/69kg 右投/右打
稲森心(いなもり・こころ)背番号5
3年 三塁手・169cm/70kg 右投/左打
――センバツ出場が決まったときの心境はどうでしたか?
福山「ドキドキしました。決まってホッとしたというのと夢がかなってうれしい気持ちでいっぱいでした」
綟川「甲子園に行けるんだ! と思って、今までにないくらいうれしかったです。甲子園用にバッティング手袋とかいろいろ新しく買ってもらいました」
平野「発表の日はカメラの前で帽子を投げたりして楽しかったです。取材は・・・まだ全然慣れません(笑)」
金子「これからもっと気合入れてやっていかないとなぁ、と思いました! 『おめでとう』のLINEが思っていた以上に来たのでびっくりしました!」
平野「どうせ2人くらいやろ?」
金子「いや、もっといっぱいだって!」
稲森「僕はテレビで見ていた甲子園で自分たちができるんだと思いました!」
チームの主軸、いや大物? 平野君に話題が集中!
――このチームの見どころはどんなところ?稲森「雑誌で凛が言ってたけど、ここぞってときの明るさと勝負強さがウリです」
金子「練習は緊張感高いんですけど、試合になると気持ちが前面に出るところです」
平野「一人ひとりが個人の能力が高いと思うので、打線がつながるんだと思います」
綟川「自分は控えだったので、チーム内の争いに勝って、甲子園では試合に出たいです!」
――秋の戦いを振り返ってみて、どうでしたか?
金子「(6番で通算打率3割4分5厘)自分は県大会しか打てなかったんです。九州大会で県大会との差を感じて、自分の弱さを思い知ったので、まだまだだなと思いました」
福山「自分は1番だし、キャプテンなので、どんなときも平常心でいようと心掛けて試合をしていました。秋の大会では、それができたと思います」
平野「自分はケガをしてしまったので......。(自打球による左ひざはく離骨折)あまり満足な活躍はできませんでした」
稲森「でも、こいつは全部すごいっす」
金子「どんなボールに対してもフルスイングできるのがすごい。見習いたいです」
平野「フフフ・・・・。みんなコメントがすごいね・・・(照)」
――うらやましい?
綟川「大舞台でも緊張しないし、バッティングもケタ違いなんで。うらやましいです!」
平野「あまりしないです。どちらかというと、緊張が楽しいです。甲子園決まったときからすでに燃えてます!(笑)」
一同(笑)
――平野君エピソードはほかにも何かありますか? 平野君だけ監督から怒られない、とか。
平野「いや、僕は練習中は普通に怒られます(笑)。でも、試合でのサインの見逃しとかは全然ないです!」
福山「(笑)!いや、あるだろ!」
平野「え、うっそ!」
福山「自分がランナーで、バントのサインが出たので走ったら、バントしなくて。自分がセーフになったからよかったんですけど、ヤマトを見たら「ヨッシャ―」ってやってたんです」
平野「爆笑」
福山「結果オーライだったけど......(笑)」
――そのとき、監督には怒られなかったの?
平野「大丈夫ッス!」
「思い切りのいいプレー」で、甲子園で勝つ!
――今まで、甲子園に行ったことはありましたか?綟川・平野・稲森「あります!」
平野「中2のとき、日章学園中の修学旅行で行きました。プロ野球も観戦してスタンドがきれいで、阪神の応援がすごかったです」
稲森「僕も日章中なので行きました。始めて見たときは『これが甲子園か......』って思いました」
――甲子園でどんなプレーをしたいですか?
稲森「思い切りプレーをしたいのが1番です。気持ちが弱いところがあるので、強い気持ちを持っていきたいです」
金子「自分も思い切ってプレーしたいのが1番で、秋から成長した姿を見せられたらいいなと思います。今までお世話になった人には特に見せたいです」
福山「甲子園は一つのプレーに関しての歓声がすごいので、球場がわくようなプレーを見せたいと思います」
平野「全力プレーをします! 全力疾走します!」
綟川「チームに貢献できるように、思いっきりプレーしたい。精神面が弱いので、そこをなんとかしたいです」
ありがとうございました。甲子園での健闘をお祈りしています!
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