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【履正社】現在の課題は「バッティングの対応力を上げること」

2018.12.4

苦戦しながら制した秋の大阪大会

現チームは秋の大阪大会では優勝。近畿大会ではベスト4に進出したものの、大阪大会では苦戦続きだった。4回戦の阪南大高戦では1点差ゲームを切り抜け、4回戦の星翔戦も3−0の辛勝。準々決勝の東海大仰星戦は8回に2点差を追いつきサヨナラ勝ち。「2、3回は負けていますから」と、指揮官も思わず苦笑する秋の戦いぶりだった。ただ「それをラッキーだと受け止めていては甲子園では勝てない。秋に様々なケースを経験できたからこそ、それらを生かす練習をやらないと」と指揮官は語気を強める。

履正社はここ数年、強力打線を看板として勝ち上がってきた。エースの本格派左腕・寺島成輝(現ヤクルト)を擁して16年夏の甲子園に出場した際は2回戦で横浜を相手に下位打線でも長打が飛び出すほど打順に関係なくしっかり振り切るスイングが印象的だった。そして安田尚憲(現ロッテ)を中心に昨春センバツで準優勝した戦いぶりは記憶に新しい。ただ、現チームではバッティングに関してある課題が浮き彫りになっている。

「現チームはバッティングの対応力が低いですね。練習を見ていても好きなように打っている感があるんです。近畿大会の準決勝で大差で負けた原因がまさにそれです。まずチームとしてどうバッテリーを攻めるのか。その場面、場面でこういうことが起きるという想定をした打撃ができなかったんです。個々の能力が高ければそこまでは思わないですけれど、今のチームは前のチームの経験者がいるのに、野球を知らない子が多い。
私はだいたい下級生をまぜてほぼ毎年チームを作って来ましたが、今までは経験者がちゃんと軸になって勝ち上がってきたけれど、今年は経験者がそこまで機能できていなかったんです。ですので、今はバッティングの対応力を上げることが第一です」。



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