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【広陵】各ポジションの熾烈な競争、4度目の春の頂に挑む名門

2019.3.19

春夏計46度の甲子園出場。センバツでは3度の優勝、春夏計7度の準優勝を誇る広島の名門、広陵高校。今年は6年ぶりに選抜大会出場に出場する。そんなチームを率いる中井哲之監督にお話を伺った。


中国地区チャンピオンとなった昨年秋

意外だが、今春のセンバツ出場は6年ぶりとなる。
「(過去のチームの歴史では)2番目に長いらしいです。1番長かったのは7年ぶりなのですが、その頃は中国大会には出ているのにセンバツをあと少しで逃している年が続いたんです。ただ、今回の6年のブランクは力があっても持っているものを発揮出来なくて秋に早い段階で負けた年が多かったですね。今回のチームは幸い昨夏の甲子園を経験した者が多くて、エースの河野佳が最上級生になって、落ち着いて投げてくれたことが大きいです」と中井哲之監督は振り返る。

秋の県大会では、序盤から難敵との対戦が続き苦しんだ。3回戦では広島商との接戦を制し(2−1)、準々決勝では150キロ右腕・谷岡楓太擁する武田に競り勝った。決勝では粘る市呉を2−1で振り切って優勝。
「広陵は速球派投手に強いというイメージがありますけれど、変化球をコントロール良く投げる技巧派の投手に苦戦しました。谷岡君は確かにストレートが速かったですけれど、何とか(勝てました)」。

1位校として挑んだ中国大会では創志学園・西純矢が注目を集めていた。組み合わせ抽選の結果、お互いが勝ち進めば準決勝で創志学園と対戦することが決まった。中国地区はセンバツ出場校が2校。準決勝での勝敗がセンバツ出場のボーダーラインとなる。
「西君を打たないと甲子園はない。だから(前エースの)森悠祐に投げてもらったり、マシンを前に置いて打撃練習して、対策はそれなりにやってきました」。

そして準決勝で対戦が実現。2回に1点を先制するも、以降は緊迫した展開が続き、試合はこう着状態に。だが8回に西投手がバント処理をミスしたことがきっかけで広陵打線が一気にたたみ掛けた。7−0で完勝して決勝に進んだが、喫した三振の数はわずかに3個。西投手と言えば鋭く曲がるスライダーが武器だが、各打者が球をしっかり見極めた結果とも言える。決勝では実力校を次々に倒して波に乗る米子東を下して中国地区チャンピオンとなった。


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