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【星稜】林監督が大事にしている「選手との距離感、雰囲気作り」

2018.10.4

大事にしている「選手との距離感、雰囲気作り」

79年の夏の箕島との延長18回の激闘や、92年夏の松井秀喜選手の5連続敬遠など、甲子園で伝説と呼ばれる数々の名勝負を演じてきた星稜。そして今夏。2回戦で済美と延長13回タイブレークから逆転サヨナラ満塁弾を浴び11—13で敗れた。あまりにも劇的な幕切れだったが、星稜からすれば一時は大量リードを奪っていただけに、悔しい終戦だった。

そのメンバーを多く残しスタートした新チームは、秋の県大会を圧倒的なスコアで勝ち上がり優勝。これで昨秋、今春、今夏に続いて県大会4連覇を果たした。だが、チーム内には勝ち続けることで「もっと強くなりたい」という意識が一層深まっているという。


就任して今年で8年目になる林和成監督は、同校OBで2年生の夏の甲子園で松井秀喜選手と三遊間を組んだ経歴を持つ。日本大に進み、卒業後母校へコーチとして戻った。星稜と言えば甲子園で22勝を挙げた名将・山下智茂監督(現名誉監督)がこれまでの礎を築いてきたが、林監督の指導も山下総監督の教えがベースとなっている。
「自分は山下先生のもとで育ってきた人間なので、山下先生のモットーだった“耐えて勝つ”という言葉が根本的なところにあります。今の子たちは我々とは世代も社会構図も違うので、何もかも手に入りやすい時代で育ってきているので我慢する機会が少ない。だから、野球を通じて我慢することや耐えることを学ばせてあげたいと思っています」。

大学を出てすぐにコーチとして指導に携わった。だが、その時期も含め部長も務めた約10年間はなかなか結果が出なかった。
「あの頃は結果を求めすぎて練習で力を出し切らせていました。でも、それでは試合で結果が出ない。余力を残して練習を終わらせると選手たちは自分たちで考えて室内練習場に行って個人練習していたので、そういう風に好きなように練習させた方が効果的なのかなと思いました」。

やみくもに練習を押し付けるのではなく、選手との距離感、雰囲気作りが大事だと考え、彼らが約3年間、やりやすい環境をどう整えてあげるべきか。軌道を作れば選手たちは乗ってきてくれると思い、その“道づくり”に奔走した。怒る時は怒る。野球の厳しさも教えつつ、怒り方にも気を配り会話も多くしながらコミュニケーションを取るようにしている。

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