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【広陵】中井監督「冬だからと特別な練習はやっていない」

2019.3.18

春夏計46度の甲子園出場。センバツでは3度の優勝、春夏計7度の準優勝を誇る広島の名門、広陵高校。今年は6年ぶりに選抜大会出場に出場する。そんなチームを率いる中井哲之監督にお話を伺った。


「冬だからって特別なことはやっていないよ。何か(良い練習が)あるのなら教えてほしいよ」。

チームの指揮を執って来年で30年になる中井哲之監督は笑いをまじえながらこう話す。
春夏計46度の甲子園出場経験があり、センバツでは3度の優勝、春夏計7度の準優勝。プロ野球界にも多くの人材を輩出しており、全国屈指の強豪でもある広陵は、今でも県内の実力校の指標にもなっている。

選手たちのバッティング練習を見守る中井監督

平日の練習開始時間は授業を終えた3時半過ぎ。校舎すぐ隣にある専用グラウンドに集まったナインは、早速ウォーミングアップを開始した。ランニング後、すぐにキャッチボールが始まったが、いわゆる2人一組で並列したキャッチボールではなく、交互にキャッチしながら入れ替わり、挟殺プレーのような動きをつけながらのキャッチボール。そこからノックへと移っていく。

「大学にいるOBが帰ってきた時に“こういう動きをしたらいいよ”と教えてくれて、そこからどんどん変わっていっているんです」とOBでもある高西恵司コーチが明かしてくれた。



グラウンドのライト後方にある室内練習場と、体育の授業でも使用することのある全面人工芝の室内練習場が最近完成し、環境は恵まれているかに見えるが、練習メニューを見る限りでは変わったことを行う雰囲気はない。2学年で88人の大所帯でもあり、一度にグラウンドで練習をすることは不可能なため、その室内練習場や周囲のスペースを使って3班に分かれて練習を行う。

周囲のスペースでは投手陣がトラックで使用するタイヤでタイヤ引きを行っているが、ただ、足腰を鍛えるために重たいタイヤを引くのではない。よく見るとタイヤを引くとき、選手の体は常に前傾姿勢になっている。「実際に投げる時、ピッチャーは前傾姿勢になるので、それをイメージして引くようにしています」(高西コーチ)。体に負荷をかけながら常に投げるイメージを体に染み込ませる。
隣の坂道ではダッシュを繰り返す選手、そしてグラウンドでのノックの掛け声はとにかく元気がいい。



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