日進月歩のごとく進化するIT技術。情報を巧みに手に入れ、上手く活用することが厳しい高校野球を勝ち抜く術の1つだ。ここではIT技術を野球部に取り入れ、結果に繋げている高校を取り上げ、取り組みの一部を紹介していこう。まずは神戸国際大学附属高校!
消灯までYouTubeでイメトレ
今夏の甲子園では、昨年の準優勝チームである北海を倒し、ベスト16に進出した神戸国際大附。多くの選手たちが共同生活を送る野球部の寮では、約6年前からWi-Fiが完備されている。これにより、選手たちは参考にするべきプロ野球選手の動画を消灯時間まで見放題となった。
「情報が溢れている今の時代だからこそ、情報を手にしなければ不利になってしまいます。携帯電話は通信制限があるので、せめて寮内だけでも情報を入手しやすくしたいと思って始めました。選手たちの探求心を養う一つの手段でもありますね。ただ、夜中まで使っていては生活に支障をきたすので、21時半になったら携帯電話を回収して、翌日の7時半に選手に返します」と語るのは上里田哲英統括コーチ。
プロ野球選手の動画というのは、選手だけではなく、指導者も非常に勉強なるという。Wi-Fi以外にも室内練習場やナイター照明など、施設の環境面には力を入れており、チーム躍進の一端を担っている。
神戸国際大学附属高校
●監督/青木尚龍 ●部長/田坂茂政
●部員数/2年生35人、1年生35人
1963年創立の私立校。甲子園初出場は2001年。05年はベスト4、今夏はベスト16に進出するなど、全国の舞台でも活躍を続けている。
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