学校・チーム

【高松商業】タブレット端末を使った投手陣の練習

2017.10.25

投手のピッチングフォームをタブレットで撮影する高松業野球部員

取材当日も、投手陣はフォームを撮影しながら練習を行っていた。タブレット端末を導入してから約2年。先輩たちの教えもあり、撮影する側も、撮影される側もコツを掴んだようだ。高松商流の使い方をここで一部紹介しよう。

投手陣の練習をCLOSE UP

角度にこだわって撮影!!

投手の悪い箇所をわかりやすく撮る

投手の改善しなければいけないポイントをわかりやすく映像に残すことが重要なので、撮影するアングルはその都度変えるという。

例えば「頭が突っ込んでしまう投手」なら横のアングルから撮影した方がわかりやすい。また「ひざが割れている(投げる方向に対してひざが真っすぐになっていない)投手」であれば正面のアングルから撮影すると修正箇所がわかりやすい。

鉄は熱いうちに打て!!

YouTubeでプロの選手をお手本に

タブレットで投手のフォームをチェックする長尾監督
長尾監督は投手のフォーム作りを指導しているときに、気になる点があったらその場でタブレットを開き、プロ野球選手の動画などを選手に見せながら教えている。これもタブレットを使っているからこそなせる業だ。お手本になる映像を見せることで、選手の頭の中にいいイメージができる。左投手なら西武の菊池雄星投手、アンダースローなら元・ロッテの渡辺俊介投手など、選手の投げ方に合った映像を見せている。

タブレットで自分のフォームをチェックする高松商業野球部員

LINEで監督とフォーム動画を共有

長尾監督と選手たちのLINEグループの画面

撮影した動画は選手個々のLINEに送信することで、選手と長尾監督が動画を共有し、グラウンド外でも改善ポイントを語り合える。研究熱心な投手は撮影したフォーム映像を自分から監督にLINEで送り、アドバイスを求めてくる。「投球フォームはすぐ直せるものではないので、選手と一緒に焦らずじっくりと改善することが大切です」と長尾監督は話す。

(取材・文=児島由亮 写真=宮脇慎太郎)

香川県立高松商業高校

高松商業野球部員の集合写真

●監督/長尾健司
●部長/三好明彦
●部員数/2年生23人、1年生23人、マネージャー3人
1900年創立の公立校。野球部は春夏合わせ44回の甲子園出場を誇る。選抜は第1回、第32回、選手権は第11回、第13回で優勝を経験。多数のプロ野球選手を輩出する、四国を代表する伝統校。

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