「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会6日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!
大会第6日の注目ポイント!
【対戦カード】筑陽学園(福岡)vs 作新学院(栃木)
東海大相模(神奈川)vs 近江(滋賀)
中京学院大中京(岐阜)vs 北照(南北海道)
花咲徳栄(埼玉)vs 明石商(兵庫)
第2試合は優勝候補同士がいきなりぶつかる初戦最大の注目カード。ポイントとなるのはやはり林優樹と有馬諒の高校球界屈指の実力を誇るバッテリーと、神奈川大会7試合で83得点を叩き出した東海大相模の強力打線の対決となる。林は打者の手元で急激に沈むチェンジアップがクローズアップされるが、それ以上に素晴らしいのが投球術。大きなカーブで打者の目線をそらす、変化球狙いの打者には130キロ台中盤のストレートを続けるなど、多彩な攻めで打者を揺さぶる。特に注目してもらいたいのが投球のリズム。基本的にはテンポよく投げ込むが、時にはセットで長く持つなど投げるボール以外のところでも変化をつけられるのだ。力のある東海大相模の打者でも攻略は簡単ではないだろう。
一方の東海大相模も打撃が注目されるが、次の塁を狙う走塁、堅実な守備も高レベル。守備で注目してもらいたいのが野手のカバーリングだ。ミスが出ても最小限に食い止めるという意識が徹底されており、凄いスピードでカバーに入る様子は必見だ。
第4試合も屈指の好カード。選抜ベスト4に大きく貢献した明石商の2年生エース、中森俊介に花咲徳栄の
強力打線が挑む。中森の素晴らしいのが走者を出してからのピッチング。牽制、クイックも上手く、またここぞというところでギアも上げることができる。花咲徳栄のたたみかける攻撃をどう防ぐのか、ぜひ注目してもらいたい。(西尾典文)
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