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【2019甲子園】大会第5日 注目ポイント

2019.8.9

「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会5日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第5日の注目ポイント!

【対戦カード】
日本文理(新潟)vs 関東一(東東京)
熊本工(熊本)vs 山梨学院(山梨)
岡山学芸館(岡山)vs 広島商(広島)


この日注目したいのは俊足のリードオフマン。大久保翔太(関東一)は173cm、64kgと細身だがその加速の良さは圧倒的。Timely!WEBのタイムランキングでも一塁到達のバント部門で1位の俊足だ。東東京大会でも6試合で打率.571、7盗塁をマークするなど好調で、準決勝の日大豊山戦ではランニングホームランも放っている。1学年先輩の斎藤未来也(現中央大)も速かったが、思い切りの良さがあるのが大久保の長所。塁に出た時はどのようなタイミングでスタートを切るか注目だ。

もう一人注目したいのが第3試合に登場する天井一輝(広島商)。こちらはパンチ力も備えたトップバッターで、広島大会では打率.500、14安打を放ったがそのうち5本が長打だった。6試合で盗塁は3と多くないが、打者走者の時に次の塁を狙う姿勢は素晴らしい。広島商は犠打を中心とした手堅い攻撃が伝統だが、天井の足をどう攻撃に絡めてくるかに注目したい。

山梨学院以外の5チームは地方大会で二桁の送りバントを記録しており、手堅い攻撃をするチーム。簡単に見える送りバントだが、実は失敗も多く攻撃の流れを左右することも多い。また構えもそれぞれチームによって特徴がある。そんな点にも注目してみると、面白さが増えるだろう。


プロでも難しいと言われる継投だが、当然一発勝負の高校野球では更にタイミングが難しくなる。特に甲子園の大舞台でいきなりピンチの場面で登板するような場合は投手へのプレッシャーは尋常ではないものがあるだろう。そんな中で監督がどんなプランを持って試合に臨んでいるのか、二番手以降に登場する投手がどのように準備をしているのか、そのような点に注目してみると面白い試合が揃っていると言えるだろう。

攻撃面では習志野の機動力が注目ポイント。千葉大会7試合で盗塁数は13だが、スキを逃さずに次の塁を狙う走塁で相手にプレッシャーを与える。長打がなくてもどうやって点を奪うかという良い材料となるだろう。(西尾典文)

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