「甲子園は心の中にある」。上江洲主将の新たな決意
「いいかい、優先順位は、生活、勉強、その次が野球だぞ。野球中心の生活ではいけない。生活の中に野球があるんだ」と。
主将の上江洲礼記(うえず らいき=3年)は、昨夏準優勝を経験した唯一のレギュラーだ。甲子園出場の夢は消えたが、最多部員をまとめるリーダーとして新たな決意が芽生えたと言う。「僕たちは日頃から『愛されるチーム』を目標に生活しています。じゃあ、どんな人が愛されるのかと言うと、私生活も勉強も野球もしっかりやって、感謝の気持ちを伝えられる人だと思うのです。それを教えてくれたのが福嶋先生でした。甲子園大会がなくなり、東東京大会が無観客試合となり、目標や感謝の気持ちを伝える場がなくなったけど、恩返しの気持ちを心の中にしっかり持ち、一生懸命プレーします。それが福嶋先生の言う『甲子園は心の中にある』という意味だと思うからです」。
小山台の選手は、なぜ落ち着いていられるのか。なぜ勉強をおろそかにしないのか。なぜ野球で結果を出せるのか…。過去にわずか4校しかない都立の甲子園出場校の一つ、小山台の強さの秘密と、メンタリティの強さ、家庭生活での工夫などについては9月上旬発売の「想いをつなぐ 2020年夏の球児たち」(辰巳出版)で詳しく紹介する。
選手たちが胸に刻む「心の甲子園」とは、いったい何なのか。その秘話に迫る―。
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