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【都立城東】選手座談会|「1年のときから勉強はしっかりやった方がいい!」

2020.3.19

都立高校として唯一甲子園2回出場という華々しい歴史を持つ都立城東。練習取材の最後は恒例の選手座談会!高橋慈英キャプテンを中心にメンバーが本音を語ってくれました。


座談会メンバー

写真左:陶直史(すみ・なおふみ) 外野手 2年
163cm/60kg 右投/右打 墨田ポニー出身
セールスポイント「肩の強さです!」

写真中:清水隆太郎(しみず・りゅうたろう) 内野手 2年
169cm/73kg 右投/右打 東京北リトルシニア出身
セールスポイント「プレーのスピード感です!」

写真右:高橋慈英(たかはし・じえい) 内野手 2年
170cm/62kg 右投/右打 江東ライオンズ出身
セールスポイント「広角に打てるバッティングです!」

1年のときから勉強はしっかりやった方がいい!


――野球をはじめたきっかけを教えてください

高橋「あまり覚えていないのですが、小学1年のときに色々なスポーツの体験会に行き、自分から野球を選んだみたいです」

清水「二人の兄が少年野球をやっていたので、物心ついたときにはグラウンドで一緒に野球をしていました」

陶「同じ小学校に二松学舎大附の山田(将義)がいて、ある日山田のお父さんが家にきて『一緒に野球をやりましょう!』とチームに勧誘されたのがきっかけです。ただ、あいつはその時から化け物でしたけど(笑)」


――都立城東を選んだ理由を教えてください

清水「中学1年のときに城東が帝京に勝った試合をたまたま神宮球場で観戦し、そこから興味を持ち始めました」

高橋「2個上のエース皆川友汰さんが中学の先輩でしたし、勉強も野球も両立できる学校に進学したかったので城東に進学しました」

陶「叔母が城東の一期生ということもあり、小さい頃から身近に感じていましたし、都立で私学に勝ちたいという思いがあったので入学を決意しました」


――ライバル校はどの高校ですか?

高橋「まだ自分たちの代で戦ってはいないのですが、同じ都立の小山台です!」

清水「私学だったらやっぱり帝京を倒したいです」


――いちばんキツイ練習メニューを教えてください

清水「昨秋からウエイトトレーニングを2日に1度のペースでやっているのですが、肉体的にはキツイです」

高橋「でも、飛距離や投げる球のスピードもみんな速くなりました。筋肉量が上がり、体重もだいぶ上がりました」


――勉強と部活の両立で苦労することはありますか?

高橋「野球で精一杯になってしまい、1年の頃は勉強を疎かにしてしまいました。いざ受験のことを考える時期になるとしっかり勉強していればよかった……と後悔しています」

陶「確かに……。1年のときにやっていないと後々に響いてきます」


――これまで対戦した選手で凄いと思った選手は誰ですか?

高橋「中学のときに対戦した文星芸大付の角田祥太郎選手(栃木下野リトルシニア出身)です。尋常ではない打球飛ばしていました」

清水「シニア時代に何度か対戦した横浜の冨田進悟選手(新宿リトルシニア出身)です。打球が速くて、ショートを守っていて恐かったのを覚えています」

陶「昨秋に対戦した日体大荏原のエース宮下大地選手のストレートは今まで見たことがないくらい速くてビックリしました」


――憧れ、目標とする選手は誰ですか?

清水「プレーでは広島東洋カープの鈴木誠也選手です。勝負強いバッティングに憧れますね」

高橋「自分がお世話になった1個上のキャプテン峯岸さんのチームを引っ張る能力に憧れます」

陶「峯岸さんを始め1個上の先輩たちは他人の些細な変化にも気づくことができていたので、自分たちも参考にしています」


――チームメイトからみて清水くんはどんな人ですか?

高橋「プレーに力強さがあり、守備もチームで一番上手いです。あとこう見えて意外と優しいです(笑)」

陶「センターから清水を見ると安心できる存在です」


――チームメイトからみて陶くんはどんな人ですか?

清水「足が速くて走塁の技術も高いです。肩も強いですし。内面は……けっこうウキウキしていてカワイイところがあります(笑)」

高橋「でも、落ち込みやすい面もあって。調子が悪くなると帰り道は全くしゃべらなくなります(笑)」



――チームメイトからみて高橋くんはどんな人ですか?

陶「まさに城東野球部41期の大黒柱です。入部当初からリーダーシップがあり、バッティングも難しい球を打つのが上手いので、グラウンド内外で必要不可欠です」

清水「チームをまとめる力は本当に凄いです。性格は優し過ぎないところがいいです。優し過ぎるとチームメイトのワガママを許してしまうので」


――キャプテンをして大変だと感じるときはいつですか?

高橋「60人全員を上手く同じ方向に進めるのは大変です。でも、昨年のキャプテン峯岸さんから『俺は自分一人で引っ張ろうとしていたけど、お前はチームメイトと上手くやりなよ』とアドバイスを頂いたので、清水や陶にも協力してもらい『自分がいなくても回るチーム』を目指しています。でも、人任せにするというわけではなく、みんなと頻繁にコミュニケーションを取り、チームをまとめていきたいと思っています」


――卒業後の希望進路は?

清水「自分はレベルの高い大学野球に挑戦したい気持ちがあります」

高橋「野球だけではなくスポーツ全般が好きなので、大学では野球以外の他のスポーツに真剣に取り組んでみたいです」

陶「高校は野球をする前提で決めていた部分があるので、大学は自分が学びたい分野で決めていきたいです。でも、野球は好きなので草野球などで続けたいです」


――将来の夢は?

陶「笑いの絶えない家庭で育ててもらったので、自分もそういう家庭を築いていけたらいいなと思っています」

清水「スポーツに関する仕事が希望ですが、たまに兄と英語だけで会話をすることがあるくらい英語をしゃべるのも好きなので、英語を活かせる仕事も魅力的です」

高橋「元々宇宙が好きで、物理系の学科がある大学に進みたいと思っているので、将来はそういった仕事につけるといいです」


――最後にお世話になった人に一言お願いします

清水「小・中と父や母に強く反抗していた時期もありましたが、それでもサポートし続けてくれたことには本当に感謝しています。あと、これから就職して家を離れる兄にも沢山野球を教えていただいたので『ありがとう』と言いたいです」

陶「母はいつも気遣ってくれていて、練習で疲れたときには机にそっと好物の『かむかむレモン』を置いてくれたり、父は練習試合でいつも動画を録ってくれて野球のアドバイスをしてくれるので感謝しています。兄や姉にも元気を頂いているので『ありがとう』と伝えたいです」

高橋「自分は母子家庭なので、他の家庭より母には苦労を掛けてしまったので『ありがとう』と伝えたいです。『甲子園1勝』というチームの目標を達成するべくこれから野球も頑張りますし、大学受験などこれからも迷惑をかけると思いますが、少しずつでも親孝行をしていけたらと思います」

みなさん、お忙しい中ありがとうございました!
(取材・写真:細川良介)

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