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【天理】選手座談会|天理に来てみて良かったことは?

2020.3.13

強豪・天理高校取材の最後は恒例の選手座談会。「天理に来てよかったことは?」「中村良二監督ってどんな人?」「天理高校強打の秘訣は?」など、下林源太選手、山元太陽選手、河西陽路選手の3選手に色んなお話を聞きました。


座談会メンバー

左:下林源太
中:山元太陽
右:河西陽路

天理に来てみて良かったことは?


——天理はとても仲が良いチームだと聞いています。

山元「自分は下林とは小学校からよく知っているんです。大会でよく対戦していて、それ以来の顔見知りです」

河西「下級生ともみんな仲が良いです」


——河西君から見た山元君の打者としてのすごさって?

河西「チャンスに強いし、バットに当てるうまさもあるし、自分の打撃スタイルをすぐに見つけてきて実践できるところはすごいですね。キャラクターは…盛り上げ役ですね。寮でもみんなによく絡んでいます。下林も明るいです」

下林「河西は滅多に怒らないタイプなのですが、自分に対してはよく怒ります(笑)」

山元「それに自由でマイペースなんですよ」

下林「一度決めたら最後までやり通す子ですしね」


——下林君は穏やかなキャプテンですよね。

河西「下林は練習で人一倍声を出します。下林にしかこのチームのキャプテンはできません。プレーでも引っ張ってくれるし、試合では常に誰かに声を掛けてくれます」

下林「河西はやっぱり去年の秋の活躍がすごかったですから…。神宮大会でホームランを1試合で3本打った時、自分は河西のファンになりました(笑)」

山元「自分も同じです(笑)」

河西「でも、自分からすると3本もホームランを打ったのは遠い昔のような気がします。映像が寮でDVDプレーヤーを見て当時の感触を覚えておこうと思うのですが、あの時はホンマにすごかったんやなって」


——天理に来てみて良かったことは?

河西「野球に集中できる環境が整っているところです」

山元「練習の効率がいいので、質の高い練習ができていると思います。寮の隣が室内練習場なので、自分が好きな時間に練習ができます」

下林「野球部の伝統があって、たくさんのOBの方々から色んな差し入れをいただきます。そうやって先輩方に陰から支えていただいていることに感謝しています」


——中村良二監督は、みんなから見てどんな人?

河西「試合で次は初球を狙えばいける、と言われてその通りにしたら本当に打てたりと試合の観察力がすごいです」

山元「練習の雰囲気が緩くなっていたら、すぐに全員を集合させてダメなところを直々に指摘していただいて、試合に対する調整の大事さを教えていただきます」

下林「視野の広さがすごいです。試合に出ている選手だけでなく、サポートする選手の姿勢まで見て色んなアドバイスをしてくださいます」


——天理は昨秋に放ったホームランの数が最も多い(20本)ですが、普段の打撃練習で心掛けていることはありますか?

山元「スイングの量は多いですが、色んな振り方があるので1本1本にしっかり集中することです。その集中力が打席にも影響してくると思います」

下林「1スイングでも力を抜いてしまうと、その抜いてしまった時の形が試合のどこかで出てしまいます。自分が意識していることや監督やコーチからのアドバイスも頭に入れて、試合を想定しながら振るようにしています」


——そういった練習を2年間繰り返してきて、成長したと感じるところは?

河西「とにかく振る量が多いですが、形を意識しながら振るようになって、崩されてもしっかり自分のスイングができるようになりました。打球の伸びも変わりました」。

下林「中学時代は出なかった逆方向のホームランが打てるようになりました。昨秋の近畿大会の初戦の報徳学園戦の(先頭打者)ホームランがまさにそうです。人生初だったのでビックリしました」

山元「打球の質やバットに力を入れるタイミングなどが上がってきて、打球が飛ぶようになりました」


——併せて天理は冬の練習もじっくりとやっていると聞いています。冬の土台作りが春の実戦でどう成果が出ているのか見られるのが楽しみですね。

下林「冬はトレーニングなどが多いですが充実はしています。自分では守備力がまだまだなので、守備からリズムを作って攻撃に繋げていきたいです」

山元「自分はキャッチャーなので、試合の作り方や試合運びをこれまでの甲子園の試合の映像を見て参考にしてきました。配球とか間の取り方とか、試合では守備から色んなことを考えながらプレーしていきたいと思います」

河西「守備は自分も大事だと思っていますが、バッティングでチームに貢献したいです。チャンスで1本打たないと試合に出させてもらっている意味がないので…。甲子園でホームランが打てたら最高ですね」


三人ともありがとうございました!
(取材・写真:沢井史)

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