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『甲子園を目指せ!古豪復活の道のり』4月4日発売ーー名門公立校6校の「復活」に迫る!

2018.3.28

必要なのは変革か?それとも伝統か?

数々の名勝負で甲子園を沸かせてきた名門公立校6校を取材した『甲子園を目指せ!古豪復活の道のり』が、全国の書店にて4月4日(水)発売!
Timely!webでは、その内容の一部を一足先に紹介します。

「甲子園を目指せ!古豪復活の道のり」タイムリー編集部・編

かつての甲子園の主役は、「学校が地方にあり、名物監督がいて、しかも強い」公立高校だった。しかし2017年夏の選手権大会では公立校はわずか8校となってしまった。本書では松山商業、前橋商業、広島商業、箕島、横浜商業、熊本工業の名門公立校6校を取材。記念すべき第100回選手権大会を目指して悩みながらも挑む、それぞれの「復活」に迫る。

愛媛県立 松山商業高等学校

やはり松山商は、愛媛の高校野球において特別な学校だ。

野球部創立から116年の長い歴史を誇るだけでなく、甲子園出場42回、春優勝2回、夏優勝5回という栄光の数々は、いまさら語るまでもないだろう。だが、現在の選手たちは、松山商のユニフォームが甲子園で躍動する光景を目にしていない。2001年夏のベスト4以来、すでに17年間、甲子園の土を踏んでおらず『古豪』と呼ばれることに甘んじてしまっている。

2009年、長い歴史のなかで初めて、松山商OB以外の人物が監督を務めることになった。それが現在、松山商を率いる重澤和史監督だ。

年末の「心を鍛える」3日間の冬合宿に、OB、OGたちが大勢駆け付けた。‟伝統”とは何か。伝統校の‟重み”とは何か。勝たなければならない使命を背負ってもがき続ける松山商硬式野球部の姿を追った――。

群馬県立 前橋商業高等学校

1920年創立の伝統校・前橋商。創立と同時に創られた野球部は地元での人気も根強く、実績としても過去に春3回、夏5回の甲子園出場を果たしている。高校野球を題材とした漫画『タッチ』や『H2』の原作者・あだち充の母校としても有名だ。

近年、群馬県内では前橋育英、健大高崎、桐生第一といった強豪私学が先頭グループを形成しており、有望な選手の多くはやはり私学へ流れる。そんな中、毎年のように30人超の選手が入部。さらに現2年生は1年生大会で優勝を果たし、この秋も県8強進出。現在の勢力図に風穴を空ける存在として、期待を集めている。

そんなチームを率いるのは住吉信篤監督だ。甲子園出場の目標はもとより、指揮官が目指しているのは社会で通用する人間形成。野球を通じて成長してもらいたい、というのが大きな願いだ。今秋には40年以上使用したグラウンドを移転することが決定。選手たちは感謝の気持ちを胸に、日々の練習に励んでいる。

広島県立 広島商業高等学校

100年以上の伝統を誇る強豪校は、1899年創部以来、広島東洋カープ初代監督・石本秀一氏などプロ野球界で大きな功績を成す卒業生を多く輩出している。しかし同校野球部は2004年夏の甲子園出場を最後に10年以上全国への切符を掴めておらず、野球部創立以降2度目の氷河期に陥っている。

そんな同校野球部を2016年から率いる若松茂樹監督は、広島からドラフト指名を受けたが大学へ進学し、のちに三菱重工広島野球部の選手として全国優勝、監督としても準優勝を果たしている実力派。「真の野球人とはなにか」を追い求め、野球の技術向上や勝敗だけでなく、平成そして次の時代を生き抜く力を身に付けた野球人の育成に力を入れている。選手たちが野球人として成長すれば、自ずと甲子園への扉は開く———。

和歌山県立 箕島高等学校

今年でセンバツ90回、夏100回目と長い歴史を誇る高校野球の中で、春・夏連覇を成し遂げている公立校は、唯一、箕島だけ。名将、尾藤公監督のもと、60~70年代の箕島は強かった。しかし、今は私学の野球部全盛の時代。和歌山県も例外ではなく、箕島は13年に夏の出場を果たして以来甲子園の土を踏んでいない。

しかし今年は、「本気で勝ちたい」志の高い上級生たちがチームを引っ張る。昨年の新人戦で4強に入り、秋季和歌山県大会二次予選に出場、3位となった。

芽生え始めた自信と、一歩及ばない悔しさとが交錯する現箕島高校野球部。練習中、気の緩みを見てとるや否や、選手自らが集まってミーティングし、集中力を保つなど、あと一歩を埋めようと懸命だ。そして復活の兆しの陰には、名将の息子、尾藤強監督と山本喜造部長との「イマドキ」の子を理解して教える絶妙のコンビ力があった。甲子園出場を狙えるだけの手ごたえを感じている箕島の今を伝える。

横浜市立 横浜商業高等学校

春夏16回の甲子園出場回数を誇る横浜商。「Y校」の名で親しまれる伝統校である。ただ、夏は1990年、春は1997年を最後に甲子園から遠ざかっている。ここ10年の最高成績は2008年南神奈川大会のベスト8である。

それでも、復活の気配はある。2014年にスポーツマネジメント科が新設されたこともあり、現在の部員数は2学年で83名。低迷期に入るとともに部員数が減った時期もあったが、人が戻りつつある。

昨秋から指揮を執るのは、1990年夏の甲子園メンバーである小嶋一紀監督だ。「Y校には甲子園への太い道がある。その道に明かりを照らすのが自分の役割だと思っています」。この冬、掲げたスローガンは「ベストラン」。甲子園という目標に向かって、全力で走り続ける。

熊本県立 熊本工業高等学校

熊工」の愛称で親しまれる、1898年に創立された実業系高校。今年で創部96年を迎える硬式野球部は春21回、夏20回の甲子園出場を数える。甲子園では準優勝3回、ベスト4が5回、ベスト8が4回。最近では「奇跡のバックホーム」が生まれた1996年夏の決勝、松山商戦が記憶に新しい。甲子園の優勝経験がないこと自体が信じられず、通算勝利数45勝も九州地区最多を誇る。

現在、チームの指揮を執るのは40歳の安田健吾監督。熊工OBで現役時代は2度のセンバツを経験し、同学年の中日・荒木と二遊間を組んだ。2014年9月に監督となり、2017年春に甲子園初采配。右腕エースの山口翔を育て、同年ドラフトで広島入りに導いている。

「超」の付く伝統校を率いる安田監督は、新時代の熊本工が進むべき方向性を模索し続け、ついにその道筋を見出した。柱となるのは「遺伝子のスパイラル」。熊本で愛され続ける熊工のこれからを語る。

書籍概要

■四六判/ソフトカバー224ページ(オール1C)
■定価:1400円+税
■発売日:2018年4月4日(水)
■発行元:辰巳出版株式会社



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