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【関東一】石橋康太「野村大樹(早実)には負けられない!」

2018.3.8

写真|プロも注目する大型捕手、関東一の石橋康太君

関東一を足で引っ張るのが斎藤未来也であれば、打撃と肩で牽引するのが主砲で捕手の石橋康太だ。その強肩強打は中学時代から目立つ存在であり、1年夏に出場した甲子園では堀瑞輝(広島新庄→日本ハム1位)から2安打をマーク。昨年夏の東東京大会では4試合連続ホームランの活躍を見せた。そんな強打の超高校捕手についてもインタビューをお届けしたい。


野村大樹(早実)には負けられない!

石橋康太(いしばし こうた)関東一|捕手 180cm/87kg 右/右

ーー子どもの頃に野球以外にやっていたスポーツはありますか?
「水泳と体操をやっていました。水泳は小学校の6年間と中学2年くらいまで。体操は幼稚園の時にやっていました」

ーーそんな中でも野球を始めたのはなぜですか?
「父も兄も野球をやっていて、兄がチームに入ったのについていくようになって、自分も小学校2年生の時に始めました」

ーー中学時代にたまたまリトルシニアの選抜チームでプレーしているのを見て、凄い中学生がいるなと思ったのをよく覚えています。高校でも早くから試合に出て活躍してましたが昨年は怪我に苦しんだそうですね。
「去年の冬に左ヒザを怪我して手術をしましたが、今は大丈夫です」

ーーその影響で春と夏は一塁を守ることが多かったですが、キャッチャーに対してのこだわりはありますか?
「バッティングのことを良く言ってもらいますけど、打つだけでは上のレベルでは厳しいと思っているので、やっぱりキャッチャーは続けたいと思っています。最終的には打てるキャッチャーになりたいです」

ーー去年の夏は4試合連続ホームランで大活躍でしたが、バッティングに対する自信はどうですか?
「去年は打てる先輩達がいて、自分は警戒されずに伸び伸びと打たせてもらっていたから結果が出ただけだと思います。新チームでは4番を打たせてもらっていますが、今までとは配球も違いますし、簡単には打たせてもらえません。やっぱりこれからは警戒される中でもしっかり打てるようにならないといけないと思っています」

ーーバッティングで特に意識していることはありますか?
「ホームランとか長打は意識していないです。それよりも、中軸を打たせてもらっているのでここで1点欲しいというところで1本打てるようなバッターになれるように意識しています」

ーーキャッチャーとしての自分の持ち味は何ですか?
「アウトにするという意味ではまだまだですが、単純な肩の強さは長所だと思いますし、もっと自分でも持ち味として出していかないといけないと思っています」

写真|バッティング練習の合間に筋力トレーニングを行う石橋康太君

ーー肩は小さい頃から強かったですか?
「自分ではちょっと分からないです。ただ父も兄もキャッチャーだったので、自分も自然とキャッチャーをやるようになりました」

ーーキャッチャーとしてプレーする醍醐味はどこにありますか?
「自分がミスをすれば失点に直結しますけど、逆に言えば自分がしっかりすれば勝利に繋がることが多いところだと思います。自分の考えが試合に大きく影響を与えるという点は面白いです」

ーー逆にキャッチャーをしていて大変なことは何ですか?
「夏、秋と自分の配球が良くなくて負けたというのがあって、その後も本や映像を見て勉強したりするんですけど、なかなか実戦の中で生かせなくて悩みました。そのあたりはこの冬の課題の一つだと考えています」

ーー配球、リードで特に難しいと考えるところはどこですか?
「監督さんにも色々教えていただいて、自分でも考えるんですけど、状況や相手によっても変わると思います。これという正解はなかなかないので、打たれる確率、点を取られる確率が最も少なくなる配球を瞬時に導き出さないといけないのが難しいです」

ーープロの選手でも参考にすることはありますか?
「野村克也さんや古田敦也さんの本は配球について書かれていたりするので、参考にしています。古田さんもリアルタイムで現役は見ていないので動画で見ただけですけど、やっぱり打てるキャッチャーという意味でも野村さん、古田さんは凄いと思います」

ーーこれまで対戦した相手で凄いと思う選手は誰ですか?
「早実の清宮(幸太郎)選手(現日本ハム)です。練習試合でも公式戦でも対戦しましたが、キャッチャーとして見ていてもオーラがありました。当然凄いというのは聞いていましたが、実際に打席に入ってもスイングが一人だけ違いました」

ーー同年代の選手では意識するような選手はいますか?
「野村大樹選手(早実)は同じキャッチャーですし、下級生の頃から試合に出ているのも共通しているので、負けられないなと思います」

新チームでは副キャプテンも任されている石橋選手。プレーだけでなく発言でもチームを引っ張る存在として米澤貴光監督も意識の高さを認めているそうだ。球界では絶滅危惧種となっている打てる捕手の候補としても貴重な存在だ。春以降の活躍ではドラフト戦線を賑わす存在になる可能性も十分にあるだろう。(取材:西尾典文/撮影:編集部)

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