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【関東一】斎藤未来也「走塁面でもっと他の選手に差をつけられるようにしたい」

2018.3.7

写真|高校球界随一の俊足を誇る関東一高の斎藤未来也君

昨年4月から定期的に更新している「全国高校球児タイムランキング」。走塁では一塁到達(バント以外)、一塁到達(バント)二塁到達、三塁到達の4部門を発表しているが、2017年度のランキングにおいて全部門のトップに立ったのは何と2年生だった。その選手こそが斎藤未来也選手(関東一・外野手)だ。先日発行された「Timely!No.47」でも注目選手の一人としてピックアップしたが、更に踏み込んだインタビューをお届けします!


バッティングと守備もレベルアップしてプロを目指す

斎藤未来也(さいとうみきや)関東一|外野手 173cm/74kg 右/左

ーー野球を始めたきっかけは?
「家の近所のグラウンドで野球をやっているのを見て、楽しそうだなと思って学校でやっているクラブに入りました。始めたのは小学校1年生の時です」

ーー家族の影響はなかったですか?
「両親も二人の姉もバスケットをやっていて、自分も少しやっていたのですが、野球の方が楽しいなと思って野球を続けることにしました。あと小学校の時はずっと水泳もやっていました」

ーーTimely!webで走塁のタイムランキングを発表していて、昨年の3年生を含めても斎藤君が全部1位だったんですが、このランキングのことは知ってたましたか?
「詳しくは知らなかったですが、噂で少し聞きました」

ーー高校日本代表に選ばれていた藤原君(大阪桐蔭)小園君(報徳学園)よりも速いタイムでしたが、足の速さには自信がありますか?
「それはありますね(笑)」

ーー小さい時から足は速かったのですか?
「速かったらしいです(笑)。自分は覚えていませんが、小学校1年生の時に野球の体験練習に参加して、3年生と一緒に走ってぶっちぎりで勝ったと母が言っていました」

ーーどうして足が速くなったと思いますか?
「ちょっと分からないですけど…、姉も二人とも足は速かったです。バスケットも上手でした。5歳上と3歳上なんですけど、その姉二人とよく遊んでいたのが良かったのかもしれません」

ーー後輩に「どうやったら足が速くなりますか?」と聞かれたらどう答えますか?
「よく聞かれるんですけど、自分では分からないです。無我夢中で走っているだけですね」

ーープレーの中での走ること、特に走塁面になると思いますが、こういうところに気をつけているということはありますか?
「走塁ではなるべくロスが少ないように回るということを意識しています。あとヒットでもすぐ次の塁を狙えるように、オーバーランするときもスピードを落とさずにベースを回るようにしています。走ることそのものに関しては、体のキレと足の回転を心がけています」

ーー今まで一緒にプレーしたり試合で対戦したりして、自分より速いなと思った選手はいましたか?
「あんまり…、見たことないですね」

ーーそんな中でも走塁面で課題はありますか?
「盗塁のスタートはまだ良くないと思います。ロスが多いというか、スムーズにスタートを切れないことが多いです。監督からは状況によって待てという時もありますけど、基本的には自分が行けると思ったら走れと言われているので、もっと走れるようにしないといけないと思います」

ーーアンケートでは2年生の春の時に挫折を経験したとありますが、具体的に教えてもらえますか?
「これはバッティングですね。本当に何をやっても上手くいかなくてヒットも出なくて、凄く危機感がありました。春の都大会は国士館に負けたんですけど、その時はスタメンからも外されました。その時が一番悔しかったです」

ーーそこから夏に向けてどうやって立て直しましたか?
「監督からバットを持つ右手と左手の間を指2本分くらい離して、ヘッドで叩くようにして打てと言われたことが大きかったです。その後代打で出た時にショートゴロだったんですけど、その時の感覚が良くてそこからまた使ってもらえるようになりました」

ーー将来の目標はプロ野球選手とありますが、目指しているような選手はいますか?
「阪神の糸井選手です。バッティングであれだけパワーがあるのに足が速くて盗塁も多く。外野手としては走攻守揃っていて理想的だと思います」

ーープロ野球選手になるために、これから磨かないといけない部分はどのあたりだと考えていますか?
「自分の武器は足だと思うので、走塁面でもっと他の選手に差をつけられるようにしたいと思っています。ただ足だけでは足りないので、バッティングの確実性も上げる必要がありますし、まだ自信のない守備もレベルアップしていきたいと思います」

関東一を率いる米澤貴光監督もバッティング、走塁のスタートなどまだまだ課題は多いと言いながらも、そのスピードは本当に大きな武器だと話していた。そのスピードに更なる磨きをかけて、ダイヤモンドを駆け回る姿に期待したい。(取材:西尾典文/撮影:編集部)

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