カラダづくり

試合前日・当日に食べるべきもの、避けるべきもの

2019.7.23

試合当日をベストコンディションで迎えるためには、体の状態だけではなく食事面でにおいてもいくつか意識しておきたいことがあります。試合前日や当日の朝に何を選び、何を食べるといいのかといったことを確認しておきましょう。


ご飯は体を動かすパワーの源!試合前は意識して多めにとろう!

【試合前日の食事】

体の中に蓄えておきたいエネルギー源としてご飯や麺類など炭水化物をやや多めにとるようにします。またビタミンやミネラル分・水分を多く含む果物類も糖質を含むのでぜひ付け加えておきましょう。食事のボリュームはいつもと同じ程度を心がけ、肉や魚、卵などのタンパク質類、野菜類、乳製品などをバランス良くとります。また食事時間も就寝3時間くらい前までには済ませておくようにすると睡眠の妨げになりません。

《たくさん食べておきたいもの》
・エネルギー源となる炭水化物(ご飯・パン・うどん・餅・パスタなど)
・果物類(みかん・りんご・バナナ・キウイなど)

《避けておいたほうがよいもの》
・脂質が多く消化に時間のかかるもの(揚げ物や生クリーム・バターなどを多く使ったものなど)
・生もの(お刺身やお寿司など)
・食物繊維を多く含む根菜類(たけのこ、ごぼう、サツマイモなど)
・普段食べ慣れていないもの

試合前日に限っていえば揚げ物、脂っこいもの、生ものなどは避けた方が良いでしょう。翌日に腹痛などを起こすリスクをなるべく減らすためです。「敵に勝つ」といった験を担いだ「トンカツ」も同様です。スポーツ栄養学的には「トンカツ」は胃腸に負担をかけやすいため、試合前日ではなく、試合後など試合に影響のないタイミングで食べることをオススメします。

【試合当日の朝食】

体を動かすエネルギー源が不足しないように、ご飯やパンなどの炭水化物をしっかりととり、試合時間が近づくにつれて糖質を含んだゼリーやバナナなど、消化の良いものをこまめにとることが基本的な考え方です。野球は試合時間が長くなることもあるため、試合途中でも補食をとることもあります。試合を前にするとストレスや適度なプレッシャーを感じる選手も多いと思いますので、前日の食事と同様に脂っこいものや豆類やイモ類など食物繊維の多いもの(お腹が張りやすい)、アイスクリームなど極端に冷たいものは控えるようにしましょう。また食事の時は胃腸に負担をかけないよう、よく噛んで食べることも大切です。

著者プロフィール

アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ) 日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。

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