トレーニング

アスリートのための疲労回復マネジメント

2016.7.4
  運動後に筋肉を使うことは血流をよくし、疲労物質の代謝を促す


 試合期になると心身ともに緊張し、プレーが終わったときには身体がグッタリしていることも少なくありません。これが連戦になるとさらに一日一日の疲労が積み重なって、パフォーマンスが低下したり、疲労によるケガを誘発しやすくなったりします。一日の疲れを翌日に持ち越さないためにも、普段から出来ることを心がけておきましょう。

●クールダウンを入念に
疲れてしまうとそのまま休んでしまうことも少なくないのですが、翌日に疲労を残さないようにするためには、ジョギングをし使った筋肉に十分な血流と酸素を行き渡らせ、細胞の再生を促すようなクールダウンが不可欠です。練習後であれば軽くて全身の血流をよくし、その後ストレッチを行うとよいでしょう。また入浴時間をクールダウンとして利用し、湯船につかって身体を温め、入浴後にストレッチをするというパターンでも構いません。何もしないまま過ごしてしまうと疲労物質の代謝スピードが早くならないので、翌日も何となく疲れている…といったことになってしまいます。

●痛みのある部位はRICE処置を
練習中にはあまり気にならなくても、練習後に何となく痛い、違和感を感じる…といったことがあると思います。「練習の時は気にならなかったから」といってそのままにしておくのではなく、熱感や腫れなどを伴う部位についてはまず氷などを用いてアイシングを行いましょう。ただし筋肉の柔軟性が低下したことによる痛み(たとえば慢性腰痛など)は、痛みの原因を取り除くためにも柔軟性を回復させるようにストレッチなどを行います。また痛みが増幅するような動作(腰を反らせると痛い等)は、控えるようにします。

●食べるものから疲労回復
身体を動かす主なエネルギー源は炭水化物ですので、運動後には炭水化物を中心としてしっかりと食事をとることが大切です。麺類や丼物だけで済ませてしまうと栄養バランスに偏りが出やすくなりますので、定食タイプのものがオススメです。麺類や丼物を食べるときには付け合わせの野菜や小鉢、汁物などを上手に組み合わせましょう。筋疲労には必須アミノ酸であるBCAAが不可欠です。食事ではタンパク質を含む食材も必ずとるようにしましょう。

 疲労を早く取り除くためには身体を適度に動かして血流をよくすることが不可欠です。毎日の習慣としてぜひ心がけてください。


  



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