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【明大中野八王子】3年生の思いを汲んで「実力勝負」で臨む代替大会

2020.7.20


--5月20日に甲子園の中止が決まったわけですけど、その決定を聞いた時に監督ご自身はどう思われましたか?

椙原「真っ白ですね。悲しいとか落ち込むとかじゃなくて真っ白です。こんなことってあるんだなと。何の感情も湧かなかったです。少し前から中止かもという話は出ていたので覚悟もしていましたし、想像もしていました。決まった後のことも色々考えていたんですけど、それでもいざ決まったと分かった瞬間は本当に真っ白でした。だからその前後のことはあまり覚えていないですね。少し落ち着いた後に選手たちに何て言ったらいいか考えたんですけど、対面で会っていないわけですから、この状態では何も話ができないなと。だからまずキャプテンと連絡をとって、1日空けようということだけ伝えました。だから20日に決まって、21日は空けて、22日に話をしようということを伝えました。その時にキャプテンからはまずは3年生だけにしてもらえますか? という話があったので、じゃあそうしようということだけ決めました」

--1日空けて22日、3年生とはどんな話をしましたか?

椙原「自分からは『東京は代替大会はあるみたいだけど、率直にどうしたい?』とまず聞きました。そうしたらキャプテンから『先生、大丈夫です』と言われました。前の日に3年生で話をして色んな意見が出たけれども『どんなことがあっても最後までやりきります』と。それを聞いた時に感動しちゃって涙が出ましたね。自分からは『じゃあそれに向けてがんばろうな』ということだけでしたね。
本当に今年このチームで良かったなと。僕は名将と言われるような監督でもないですし、人生経験も豊富なわけじゃない。だから一緒に頑張ろうということしか言えないなと思っていたんですけど、選手たちに上を行かれた感じです」



--代替大会に向けてようやくスタートし始めたところですけど、大会に向けてはいつもと違うようなことはありますか?

椙原「それについても3年生と話したんですね。『3年生だけで出るという選択肢もあるけどどうする?』って。それに対しても選手たちからは『西東京で一番になるのが目標で、思い出作りにはしたくないから実力勝負でやります』とはっきり言われました。じゃあそれでいこうという感じですね。それぞれの学校さんの都合はあると思いますけど、うちはそういう方針で臨むことにしました。そういう意味でやっと夏の大会前っぽくなってきた感じです」

(取材・西尾典文/写真:編集部)

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