試合で自分の実力を最大限発揮するためには、自分自身のコンディションをより良い状態に近づけることが大切です。夏の試合では暑さによってもコンディションが左右されるため、暑さに対しても事前に準備しておきましょう。ここでは自分でできる暑さ対策をまとめておきます。
《十分な睡眠をとる》
何を差し置いてもまず意識してもらいたいことが十分な睡眠をとることです。睡眠の質を下げるような就寝直前のスマホ・テレビなどの視聴は避け、目や脳をしっかりと休息させましょう。暑くてなかなか眠れないという場合は扇風機の風などを利用して部屋の温度を調整します。このとき扇風機は直接体に風が当たらないよう、天井に向けておくと風が室内を循環して涼しさを感じるようになります。クーラーは外気温との差が5℃程度(真夏であれば室温28℃程度)になるように設定し、極端に室温を冷やしすぎないようにしましょう。《試合では冷たいものを活用》
日中の試合では不必要に暑い場所にとどまるのではなく、ベンチの中や屋内などで体を休めるようにしましょう。試合前には事前に氷や濡れタオルを準備しておき、試合中は氷を入れたビニール袋を用いて首元や頭を冷やしたり、濡れタオルを利用して顔や首元などを濡らしたりすることも暑さ対策として有効です。後頭部や頸部、脇の下、膝裏などには大きな動脈があるので、この部位を中心に冷やすようにすると汗もひきやすくなります。一方で冷たい飲み物を過度にとりすぎると、胃腸が冷えてしまって消化・吸収といった働きが鈍くなってしまいます。水分補給の基本である「こまめに」「適量」を心がけましょう。《夏野菜を利用して体内から冷やす》
東洋医学を基本とした薬膳の考え方によると、食べ物は「体を冷やす食べ物」「体を温める食べ物」「とくに温度変化を伴わない食べ物」と大きく3つに分けることができます。夏に旬を迎える野菜の多くは「体を冷やす食べ物」とされ、きゅうりやトマト、ナスといった代表的な夏野菜や、スイカやキウイ、梨、バナナといった果物も「体を冷やす食べ物」に分類されます。これらには水分が多く含まれていることや、体に必要なミネラル分であるカリウムを含むものが多く、カリウムの利尿作用によって、尿を出して体にこもった熱を排出させる働きがあるためです。体の電解質バランスを整えることは、筋けいれんなどの予防にもつながりますので、食事から積極的にとるように心がけましょう。著者プロフィール
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