カラダづくり

勝利を呼び込むカラダマネジメント|テーパリング(3)

2019.7.19

夏の大会の予選で、これまで培ってきたものすべてを出し切るためにテーパリングを戦略に加えてみよう。
試合当日にしくじらないために、接戦をものにするために、試合前の準備期間にしっかり調整しよう。


ナツタイで後悔しないために!テーパリングをやってみよう!

Q:練習の負荷を減らすって、どうすればいいの?

A:練習の負荷とは「強度(練習内容)」「量(時間)」「頻度(日数)」をかけ合わせたもの。強度は体力の低下を防ぎフィットネスを維持するため減らさないほうがよい。また、頻度(日数)も繊細な指先の感覚が鈍ったり、技術面への影響も考えられるため減らさないか8割以上をキープするのがおすすめだ。つまり、負荷も頻度も減らさずに、通常通りの練習を行うこと。


強度(練習内容)と頻度(日数)はいつも通りで大丈夫!

Q:ナツタイ前はたくさん練習したいけど、量(練習時間)を減らしても大丈夫?

A:たまった疲労を回復するためには練習時間は減らした方がパフォーマンスアップにつながるんだ。試合が近づいてきたら練習時間を4〜6割程度短縮し、早目に帰宅しゆっくり休むことが優先。気持ちは焦るかもしれないが練習の強度や頻度は変えていないのでフィットネスは維持できている。試合前は睡眠時間をしっかり確保してほしい。


練習時間は短縮し睡眠時間を確保することで、疲労回復効果を狙うんだね。

Q:テーパリングはいつからスタートさせると、よりよい状態で試合に臨める?

A:試合の2週間弱(8〜14日)前にテーパリングを始めると、当日にコンディションがピークになるというデータがある。しかし、個人差があるし、高校球児はテーパリング開始前がテスト期間でしっかりトレーニングが積めていないことがあったり、逆に予想以上に疲労が蓄積されていることも。自分の感覚を大事に微調整することを心がけよう。


テーパリングの開始時期は試合の2週間前が一般的と覚えておこうっと。

解説=河森直紀(Naoki Kawamori)
大学卒業後、海外の大学院へ留学。博士号を持つストレングス&コンディショニングコーチとして活躍中。最新著書に『ピーキングのためのテーパリング』(NAP)がある。

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