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【健大高崎】新2年生全員のベンチプレス測定会

2023.3.16


この日は新2年生全員のベンチプレスによる測定会が行われたが、これも定期的に行っているものだという。入部してきた時点で個人差はあるため、目標の数値はそれぞれ異なるものの、前回の計測から120%以上というのが一律の基準だった。
残念ながら全員がクリアというわけにはいかなかったが、中には130%以上の伸びを見せた選手もいた。またベンチプレスと同時に股関節の柔軟性を示す「股割り」もチェックしていたが、こちらもほとんどの選手がクリアしている。塚原トレーナーからはこういった数値の測定について以下のように話してくれた。
「野球の結果は相手がいることなので、1000回練習しても打てるとは限りませんが、こういったトレーニングについてはやれば絶対に数値は上がります。やったかやってないかだけなんですね。同じように取り組んでいるように見えても、ギリギリまで出し切っている選手は当然伸びていきますし、逆に抜いてしまう選手は伸びない。そういう細かいことの積み重ねが3年間で大きな差になります」
 
目標を達成できなかった選手に対しては塚原トレーナーからその理由も聞いていたが、そういう投げかけについても狙いがあるという。
「できなかった理由を答えられないということは考えて取り組めていないんですよね。姿勢が悪いのかもしれないし、単純に数が足りないのかもしれない。そういう細かいところにこだわって取り組めるかが大事だと思います。そうやって脳を使うと糖分も消費しますし、お腹が減るんですよ。考えずに体だけ動かしている選手は意外にお腹が減らなくて、ご飯が多く食べられないというのもそういうところの差があるのかもしれませんね」(塚原トレーナー)



今回は主にトレーニングについての紹介だったが、前編でも触れたように健大高崎は試合やプレーについてもあらゆる数値を取り、それに基づいて取り組んでいるという。そして塚原トレーナーが話すように数字を見ながら、頭を使って考えて取り組むことが効果を最大化するうえでも重要ではないだろうか。こういった取り組みを参考にして、多くのチームが練習、トレーニングの効果を上げてくれることを望みたい。
(取材・文:西尾典文/写真:編集部)

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