必要なのはトーナメントを勝ち切る体力
軍配が返り、四つ相撲に組むのか。それとも立ち合いで変化するのか。理想は四つに組んで、寄り切りや投げで勝ちたい。何もできずに終わってしまった甲子園の浦和学院戦だが、河室監督はむしろ自信を深めた様子である。「立ち合いで四つに組んだけど、何もできずに寄り切られました。横綱相手に変化をしても仕方ありません。“当たって砕けろ”の真っ向勝負ができたので、悔いはありません」
勝っても、負けても力勝負。公立校だからこそ、パワー。進学校だからこそ、パワー。まだまだ全国上位の学校と四つに組めるだけのパワーはない。しかし、同じだけのパワーを手にすることができれば、野球の引き出しで互角の勝負に持ち込むことができるのではないか。「同じ高校生。チャンスはゼロではありません」。
次の目標「勝って行く甲子園」の達成に向けて、必要なのはトーナメントを勝ち切るだけの体力だ。令和の日々に球児の絶叫がこだまする「昭和の日」が、大分舞鶴を本物の強豪校へと押し上げていく。(取材・文:加来慶祐/写真:編集部)
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