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【2019甲子園】大会第13日(準決勝) 注目ポイント

2019.8.19

「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会13日目(準決勝)の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第13日(準決勝)の注目ポイント!

【対戦カード】
履正社(大阪)vs 明石商(兵庫)
中京学院大中京(岐阜)vs 星稜(石川)

第1試合は近畿勢同士の対戦。これまで甲子園、近畿大会での直接対決はないものの、明石商の狭間善徳監督はデータ収集、分析を徹底して行うことで有名で、履正社についてもよく研究していることが考えられる。そんな中で注目になるのが投手の起用方法。エースの中森俊介を2試合連続で先発回避しているが、準決勝でも先発させるかは微妙な状況。この夏は一度も登板がないものの、選抜では中森とともに二枚看板と言われた宮口大輝をいきなり起用するような奇襲も考えられる。単純に見ると履正社の強力打線を明石商の投手陣がどう抑えて、手堅い攻撃で食らいついていくかという点がポイントになるが、もう一つ注目したいのが野口海音(履正社)、水上桂(明石商)の両捕手だ。ともに上背はなく、凄い強肩を見せるわけではないが、安定した守備は高レベル。競った展開になった時に投手をどのようにリードするのか、捕手は参考になる部分が多いだろう。

第2試合は順当にいけば準々決勝で登板を回避した奥川恭伸(星稜)の先発が予想される。3回戦の智弁和歌山戦は鬼気迫る投球で強力打線を完璧に封じ込めて見せたが、気になるのは165球を投げたことによる疲労がどの程度残っているか。
中京学院大中京はここまで3試合全てで7回に得点を奪っており、特に過去2試合は終盤で見事な逆転劇を見せている。それを考えると星稜のバッテリーも終盤に向けてなるべくスタミナを温存しておきたいだろう。逆に言うと中京学院大中京は中盤戦までにいかに奥川のスタミナを奪うような攻撃がしかけられるかが重要と言える。大会ナンバーワン投手を相手にどのように食らいつく攻撃を見せられるかに注目したい。(西尾典文)





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