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小笠原慎之介投手(中日)|プロ野球選手のパフォーマンス術

2018.4.18

写真|インタビューに答えてくれた中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手

中3で日本代表を経験し、東海大相模高校3年夏の甲子園では決勝戦で投打に渡る活躍をみせ優勝をつかむなど、輝かしい成績を残し続ける中日ドラゴンズの若きエース候補、小笠原慎之介投手。トレードマークの笑顔に隠れた野球への真摯な取り組みを直撃!


オンとオフを切り替えて、最大限の努力で結果を残す

他の球児たちと差がつく取り組み方を意識する

目的や結果を意識したコンディショニングをするようになったのは、高校入学後。寮生活を始めて環境が大きく変わり、高卒でプロに行きたいという気持ちが強くなった時期でした。そこで、他の球児たちと差をつける考え方や取り組み方をしようと、トレーニングや練習では決まったメニューをただこなすのではなく、どこを強化するために行うのかを必ずコーチに聞いて、モチベーションを高めました。並行してバランスのとれた寮の食事をとり、徐々に身体ができてきました。

それでも高1の冬、足首を故障してしまったのです。このままではプロへの道を断たれてしまうと、さらに踏み込んだ練習と食事法に変えました。自主トレを始めて、食事も出されたものをただ食べるのではなく、運動量に合わせてご飯の量を少し減らし、油をとりすぎないように揚げ物の衣は残すなど、栄養を意識して自分で調整しました。すると筋肉量が増えて疲れにくくなった。高2の冬には投球にも変化があって、無駄な力を使わずに体重を全部のせて投げられるようになりました。球が重くなってバットに当てられても飛ばされなくなり、これが3年夏の甲子園優勝という結果にもつながったと思います。

意味のある身体づくりでケガにも暑さにも強くなる

球児の皆さんにもある程度身体を大きくしてケガをしない身体づくりをしてほしいのですが、単に体重を増やせばいいわけじゃない。筋力をつけて意味のある大きさの身体にすることが大切です。また、努力はすべきだけどやりすぎもダメ。オンとオフをしっかり切り替えるのがおすすめで、僕はマウンドとグラウンドに立っているときは野球に集中して、ベンチに帰ってきたら力を抜いていました。大変だった練習として覚えているのが、夏場にグラウンドコートを着てマスクをしてランニングをしたこと。暑さから逃げずに夏に適応できる身体づくりをしたおかげで、炎天下の甲子園でも暑さを感じませんでしたね。

写真|小笠原投手のピッチングフォーム

プロならではの栄養摂取を学び、さらなる高みへ

プロ入り後は休養にも気を使い、睡眠は7時間。お風呂は食事前に半身浴、全身浴、水風呂を組み合わせて1時間入っています。身体を温めると内臓に負担をかけずに食べ物を消化できるので、入浴のタイミングも重要。スマホを持ち込んで野球の動画を見ながら湯船に浸かっています。念願だったプロになって、好きなことを仕事にするってやっぱり楽しいですし、毎日が充実していますよ。

また、身体を中から強化するためにサプリメントを摂っています。筋肉は負荷をかけて破壊と回復・修復を繰り返すことで強化しますが、トレーニングの専門家からリカバリーのためにとすすめられたアミノ酸のBCAAを特に重視しています。これにグルタミンとアルギニンが配合されたアミノ酸のサプリメントをトレーニング前や練習前、試合中などベストタイミングで積極的に飲んでいます。アミノ酸で栄養を補完していなければ今の僕の身体もこの成績もなかったと思いますし、これからもずっと続けていきたいです。

小笠原慎之介'sコンディショニングMEMO

写真|ちょっと照れ笑いの小笠原選手

(1)目的と結果を意識してトレーニングに臨む。

(2)食事も休息も野球の成績向上につなげる。

(3)コンディショニングに有益なアミノ酸「BCAA」を摂取。

小笠原慎之介投手 野球コンディショニングヒストリー

2010年中学1年湘南クラブボーイズ入団
→文武両道の硬式野球クラブチームで腕を磨く。
2011年中学2年第42回日本野球少年選手権大会ベスト4
2012年中学3年第6回全日本中学野球選手権大会優勝、U-15アジアチャレンジカップ優勝
2013年高校1年東海大学付属相模高校入学
→寮生活スタート。栄養バランスのとれた食事を意識しはじめる。
2014年高校2年第96回全国高校野球選手権大会出場
→名門野球部の厳しい練習に加え、高1冬のケガをきっかけに自主トレを開始。
2015年高校3年第97回全国高校野球選手権大会優勝
U-18ベースボールワールドカップ日本代表選出
中日ドラゴンズにドラフト1位で入団
2016年プロ1年目5月31日の対ソフトバンク戦でプロ初登板、9月4日の対巨人戦でプロ初勝利
→ワンランク上の身体づくりのため、アミノ酸摂取をスタート。
2017年プロ2年目9月19日の対巨人戦でプロ初完投勝利
→左ひじ手術後、リハビリと栄養摂取に専念して一軍に復帰。
2018年プロ3年目先発ローテーション入りし、チームトップの成績を目指す

小笠原慎之介 (Shinnosuke Ogasawara)

1997年10月8日生まれ。神奈川県藤沢市出身。小1で野球を始め、東海大相模高校では2年夏、3年夏の甲子園に出場。3年夏は決勝戦で自ら決勝本塁打を放ち優勝投手に。同年のU-18ワールドカップでも準優勝に貢献。2015年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。2017年は一昨年秋の左ひじ手術から復帰し、9月の対巨人戦にてプロ初完投勝利を挙げる。プロ3年目の今季は、若きエース候補としての活躍が期待される。

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