カラダづくり

センバツ出場校の食トレ!静岡高校の食事をチェック!

2018.3.23

第90回記念選抜高等学校野球大会が今日からスタート! 全国の強豪がしのぎを削る、13日間の熱い戦いがいよいよ幕を切って落とされた。出場校を見渡すと、独自の練習法や指導法を持つ学校が並ぶが、ここでは最近よく聞く“食トレ”に注目してみよう。


食トレとは、食事トレーニングの略。高校野球に必要なスタミナとパワーを身につけるため、食事の量と質を上げ、内臓から鍛えるトレーニングだ。

タイムリーが2018年の1月、ドラフト候補として有望な全国トップレベルの選手27名を対象に行ったアンケートによると、食トレをしている選手は全体の90%以上。強豪校では広く浸透している。

今回、取材したのは県内トップの公立進学校でありながら、甲子園常連として名高い静岡高校。栗林俊輔監督が就任した10年ほど前から、本格的な食トレを行ってきた。

静岡高校では部員の半数以上が静岡市内の寄宿舎で共同生活をしている。センバツに向け最終調整を重ねている3月中旬、彼らがどんな食事をとっているのか、寄宿舎での食事を取材した。

ある日の朝食。メニューは、ごはん、パン、味噌汁、焼き鮭、おでん、小松菜ともやしのナムル、いちご、納豆、卵、ヨーグルト、牛乳。
朝からフルボリューム! ごはんとパンを食べるのは、エネルギー源となる炭水化物をしっかり食べるためか。ヨーグルトのパックを見ると、全体の大きさがよくわかる。

ある日の夕食。メニューは、ごはん、中華風スープ、おろしハンバーグと水菜のサラダ、チーズダッカルビ、グレープフルーツ、納豆、卵、オレンジジュース。
ハンバーグとチーズダッカルビ、2種類のメインディッシュでたんぱく質をしっかり摂取。練習の疲れもしっかり回復できそう。果物やオレンジジュースでビタミンもバッチリ補給。

ある日の朝食。メニューは、ごはん、パン、味噌汁、焼き鯖、スペイン風オムレツ、ほうれん草のごま和え、キウイ、納豆、卵、ヨーグルト、牛乳。
朝は焼き魚が定番のよう。カルシウムを含む乳製品はとりわけ成長期のアスリートには必要な栄養。牛乳とヨーグルトでW補給。

ある日の夕食。メニューはカレー、ナッツ入りサラダ、りんご、納豆、卵、麦茶。
超大盛りカレーには、お肉がゴロゴロ。カレーは寄宿舎でも一番人気のメニュー。栄養満点な納豆と卵は、ごはんのお供にもなるし、毎食欠かさず食べるのがお約束のようだ。

練習量があるため、これだけの食事をとっても栄養が足りない。不足した分は強化食で補っているという。

「ほとんどの選手が2年生になる頃には身体つきが変わります。身体のなかから変わるため、ケガが減り、風邪もひきにくくなる。選手自身が効果を感じ始めると、自ら進んで食トレをするようになります」とは栗林監督の言葉。

高校球児は、食べることもトレーニング。自尊心が強く、やり抜く集中力を備えた静岡ナインたち。部則にある「全国制覇」を目指し、今日もせっせと箸を動かしている。(取材・撮影:編集部)

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