今年もやります！勝敗に関係なく、とにかくプレーで目についた選手をアマチュア野球ウオッチャー・西尾さんが選ぶ、第90回センバツ高校野球「今日のベストナイン」。大会第1日のベストナインを発表します！
投手
細川拓哉（明秀日立）3年 177cm/80kg 右投/右打
【今日の成績】9回 被安打8 失点3（自責点2）奪三振6 四死球6
秋に比べて体重移動にスピードが出て、フォームのキレが良くなった印象。立ち上がりは制球に苦しんだが、最速141キロのストレートと120キロ台後半のスライダーを武器に要所を締めた。右打者の内角にほとんどボールが来ず、せっかくのスライダーのキレが生かしきれていないのは課題。次の試合ではもっと攻める投球を見せてもらいたい。
捕手
東大翔（瀬戸内）3年 167cm/71kg 右投/左打
【今日の成績】5打席 4打数 2安打 1死球
小柄だが攻守に力強いプレーが光った。コンパクトに強く振りだすスイングで強く叩けるバッティングが長所。セカンド送球も素早く、この日出場した捕手では最速の1.98秒をマーク。捕手だが脚力があるのも魅力だ。
一塁手
須田優真（聖光学院）3年 182cm/84kg 右投/右打
【今日の成績】4打席 3打数 1安打 2打点 1犠飛
先制のチャンスで初球を振り抜き見事にレフト前タイムリー。堂々とした体格で打席での雰囲気は十分。力任せではなく、下半身を使ってタイミングをとりボールを呼び込む技術の高さも持ち合わせている。甘いボールを逃さない積極性も光った。守備、走塁にもう少し特徴欲しいが打力は全国レベルだ。
二塁手
芳賀大成（明秀日立）3年 172cm/72kg 右投/左打
【今日の成績】5打席 5打数 2安打 1打点
上背の無さを全く感じさせないフルスイングでツーベース2本の活躍。少しバットのアクションが大きいのは気になるが、全身を使ってヘッドを走らせ、長打力も申し分ない。アウトになったが第4打席のファーストライナーは文字通り火の出るような打球だった。守備、走塁にむらがあるのは課題だ。
三塁手
該当者なし
遊撃手
増田陸（明秀日立）3年 178cm/80kg 右投/右打
【今日の成績】5打席 5打数 3安打 1打点
丁寧でかつスピード感溢れるショートの守備は高校生トップレベル。送球エラーもあったが、それ以上に長所の方が目についた。打ってもライナーでレフトフェンスを直撃するスリーベース、ツーベースを放ち、リストの強さを見せつけた。1点を追う9回に初球のカーブをライト前に弾き返し、勝負強さでも光った。総合力では全国屈指のショートと言えるだろう。
外野手
横堀航平（聖光学院）3年 172cm/72kg 右投/右打
【今日の成績】5打席 5打数 2安打 1打点
見事に決勝スクイズ（記録は内野安打）を決めるなど、バントヒット2本と2番らしさを発揮した。7回に決めたセーフティバントでの一塁到達は右打者ながら3.88秒をマークするなど脚力も見事。センターの守備範囲の広さも光るいぶし銀タイプの選手だ。
阿部泰晟（東筑）3年 170cm/63kg 左投/左打
【今日の成績】5打席 1打数 1安打 3四球 1犠打
細身だがバットコントロールの良さが光るトップバッター。追い込まれてから粘りを見せて3四球をもぎとり、1番打者としての役割を果たした。脚力も申し分なく、バントでも全力疾走を怠らない姿勢も素晴らしい。力がつけば今後が楽しみな存在だ。
北野凱士（明秀日立）2年 174cm/70kg 右投/左打
【今日の成績】5打席 4打数 1安打 1犠打
背番号13の下級生だが、そのスピードは見事。3回には反撃の口火となるスリーベースを放ち、同点の足掛かりとなった。少し当てに行くようなスイングになるのは課題だが、ミート力も申し分ない。ライトから見せる返球も力強く、最終回にはセカンドも守るなど守備力の高さも魅力だ。
＊成績は手元集計です。公式記録ではありません。
