カラダづくり

アスリートとして知っておきたいアミノ酸の知識。人間の体を構成する20のアミノ酸の正体とは

2016.3.24
  アスリートの味方、BCAAは動物性たんぱく質に多く含まれる


 アミノ酸の中でもBCAAの活用が勝利に導く

 体づくりのためには「トレーニング」「栄養」「休養」のバランスが欠かせません。特に栄養面に関しては、体づくりの材料となる栄養素を食事からとる必要があります。その主な材料としてあげられるのがたんぱく質です。人間の体を構成する多くの組織(たとえば筋肉、骨、皮膚、内臓、髪、爪、血液、ホルモンなど)はさまざまなたんぱく質によって構成されており、体内にあるたんぱく質は10万種類を超えるともいわれています。

 10万種類以上あるといわれているたんぱく質ですが、その構成は意外とシンプルで、人間の体はわずか20種類のアミノ酸の組み合わせによって成り立っています。20種類のアミノ酸のうち、11種類は体内で合成できるものですが、残りの9種類については体内で合成することが出来ず、必ず食事などで体の外から取り入れなければなりません。この9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、体内で合成できる「非必須アミノ酸」と分けて考えられています。

 またアスリートとしてぜひ知っておきたいアミノ酸としてBCAAが挙げられます。BCAAは、3種類の必須アミノ酸(体内では合成できず、必ず食事などからとるもの)である「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」のことを指し、この3つを総称した「分岐鎖アミノ酸」の英語表記(=Branched Chain Amino Acids)の頭文字をつなげた呼び方です。サプリメントとして薬局などでも販売されているので、目にしたことがある人も少なくないでしょう。BCAAは筋肉の主要な成分であり、筋肉内で分解・代謝されることが知られています。

 BCAAはたんぱく質の分解スピードを抑制し、激しい練習やトレーニングなどによって起こる筋線維の微細損傷を修復し、過剰な乳酸の蓄積を抑制する効果が指摘されています。筋肉痛の緩和については個人差があると思いますが、激しい運動をした後にBCAAを摂取すると筋肉痛を軽減させることが期待できます。BCAAは動物性たんぱく質に多く含まれますので、肉や魚、卵、乳製品といった食物から摂取することが可能ですが、運動前後でしっかりと食事をとることがむずかしい場合も多く、脂質の摂取を控えたい場合などはサプリメントやアミノ酸入りのスポーツドリンクなどを上手に活用するとよいでしょう。




  


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