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「指名打者・近藤健介」から「捕手・近藤健介」へ

2016.2.2


◆2015年はバッティング開花の年

 近藤選手は昨シーズン、22歳の若さでありながら129試合に出場し、打率.326本塁打8打点60という堂々たる数字を記録し飛躍の年を遂げた。特に打率はリーグ3位の好成績であり、何度も自らのバットでチームを勝利に導いたのである。一方、捕手としては開幕スタメンマスクを被るが、出場した試合は全143試合中58試合に留まり、指名打者としての出場が大半であった。

「捕手としての勝利は格別な喜びがある。」と話してくれた近藤選手。その言葉から察すると、嬉しさと悔しさが入り混じった、複雑な一年だったのかもしれない。


◆正捕手への道のりは険しい

 2015年、所属チームではエース、さらに侍ジャパンとしても大舞台で結果を残した大谷翔平投手。開幕戦では近藤選手とバッテリーを組んだものの、大谷選手と共にベストバッテリー賞を受賞したのは近藤選手のライバルであり、よき先輩でもある大野奨太選手である。
 しかし、大野選手も悔しさが残る一年であったに違いない。昨シーズンは怪我で出遅れたこともあり、74試合の出場でシーズンを終えた。選手会長との兼任であるが、今シーズンからキャプテンにも任命され、シーズンに懸ける思いも人一倍だろう。
他にも堅実な守備力を誇る市川友也選手、昨シーズンから頭角を現してきた石川亮選手など、マスクを争うメンバーは多い。まさにハイレベルな正捕手争いが北の大地で繰り広げられることになるのだ。


◆チームの顔になるため、いざ勝負の2016年へ

 今シーズンから近藤選手の背番号は54から8に変更された。一桁の数字を背負うということは、すなわち球団からの期待の現れであり、チームの顔として責任が重くのしかかってくる。しかし、この重圧を力に変えていかなければレギュラーの道は開けない。

 格別の喜びを味わうべく、指名打者・近藤健介から「捕手・近藤健介」としてどのくらい結果を残せるのか。今シーズン大いに注目していきたい。

 


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