カラダづくり

羽黒高校競合3部活の監督 食トレ座談会

2021.8.31

—部員たちの体調管理をするうえで保護者に対して求めていることはありますか?

齋藤 2年前に、野球部が導入している食トレ業者さんに来ていただいてバスケ部とサッカー部の保護者を交えたセミナーを開催したことがあったんです。そのとき、知識と実績のあるプロが話せば、保護者も食トレの必要性を実感できるのだと感じました。すごく意識が高まったのですが、そのままコロナ禍に突入してしまいその後は保護者へのアプローチができていない現実があります。今後はオンラインを駆使して、保護者への情報発信も考えていきたいですね。

本街 同感です。サッカー部としても新入生の保護者には毎年栄養講習をしていきたいのですが、そこまでできておらず……。その部分は、なんとか改善していきたいですね。


インターハイ、選手権ともに出場経験豊富なサッカー部。

澁谷 保護者への情報発信は専門家を介していろいろと行っていますが、保護者の意識を変えさせる一番のポイントは選手本人の意識ではないかと思っています。なので、部員たちには「ご飯の量を増やして欲しい」とか「オレンジジュースを常備して欲しい」とか、気づいたことがあれば保護者にお願いするように指導しています。子どもからのオファーであれば、親御さんはみんな頑張ってくれますからね。


—それはいい考えですね!

お三方は普段から情報交換をよく

されているんですか?

澁谷 僕はよく聞いてますよ! 特に、コロナ禍では戸惑うことも多く、練習どうしていますか?とかお二人によく相談しました。

齋藤 そうですね、仲が良いから、食トレの情報など気になることがあれば気軽に聞ける関係性ですよ。


—監督たちの仲の良さ、風通しの良さが、羽黒高校の強さの秘訣かもしれませんね!

Close up!




3部とも、栄養不足を招かないようサプリメントの活用を推奨している。サッカー部では個人に任されているが、バスケ部は練習前に全員がBCAAを摂取し(上)、野球部は選手それぞれにカスタマイズされた強化食(下)を練習後に摂取している。




写真左から
野球部
澁谷 舜 監督
Shun Shibuya

野球部監督3年目。羽黒高校野球部OBであり、羽黒イズムを継承する若きホープ。近年の成績は、2020年秋の県大会準優勝、東北大会ベスト8。モットーは「主体的に考えて試合運びをする、意志ある野球」。保健体育担当。


サッカー部
本街直樹 監督
Naoki Honmachi

滝川第二高校、国士舘大学を経て、古河電工(現ジェフユナイテッド市原)とNEC山形(現モンテディオ山形)でプロ選手として活動後、羽黒高校の体育教師およびサッカー部監督に就任。22年目を迎える。保健体育担当。


バスケットボール部
齋藤 仁 監督
Jin Saito

バスケ部監督に就任して27年目。もともと弱小だったチームを県内無双状態に引き上げた名将。インターハイ3年連続、選手権大会3年連続4回出場中。目下「全国で勝てるチーム」作りに奔走する羽黒高校の教頭先生。専攻は物理。



取材・文/高橋美由紀  撮影/小松祐規(Lab)
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