企画

【大学準硬式】中盤に鮮やかに逆転した早大が準決勝進出!

2020.8.27

「KANTO JUNKO SUMMER CHALLENGE CUP」第2日目は準々決勝4試合が行われました。4強に残ったのは早稲田大、中央大、日本大、明治大という全国大会の常連校に。今日は準々決勝、関東学院大vs早稲田大の一戦のレポートをお届けします。


「関東準硬サマーチャレンジカップ」レポートFILE(5)

準々決勝(25日・ダイワハウススタジアム八王子)関東学院大3-8早稲田大

戦評

中盤にビッグイニングを作った早稲田大が鮮やかな逆転勝ちをおさめた。1点を追う早稲田大は6回裏に相手のエラーからチャンスを作りスクイズで同点に追いつくと、続くチャンスで1番の関大輝(3年・江戸川学園取手)のライトオーバーへのタイムリーツーベースで逆転に成功。8回にも2本のタイムリーで2点を追加し、関東学院大を突き放した。投手陣は3回途中から登板した金田歩(4年・早稲田実)が3回2/3を被安打1、無失点で流れを呼び込み、逆転した7回からの3イニングをエースの清水佑樹(3年・早稲田佐賀)がパーフェクトに抑え込んで試合を締めた。

6回のチャンスで攻撃のタイムをとる早稲田大。この後見事な攻撃で逆転に成功した

6回に逆転の2点タイムリーを放った関大輝(3年・江戸川学園取手)

先発マウンドを任された関東学院大の平山開成(1年・敦賀気比)。5回までは2失点と好投を見せた

早稲田大・関大輝選手(右翼手・3年・江戸川学園取手)


最初の3打席はいずれも外野フライで凡退も、「いつもの球場ならフェンスを越えるような当たりで感触は悪くなかった」という関。チャンスで迎えた第4打席はベンチからの「今まで通りの打撃でいいよ」という声で気が楽になり、逆転のタイムリーに繋がったという。3回の一死満塁から登板した金田歩(投手・4年・早稲田実)はセンターからの好返球もあってピンチを脱すると、「その後は打たせてとる理想的な投球ができた」と話すように、6回まで相手打線を内野安打1本に封じて流れを呼び込んだ。抑えで登板した清水佑樹(投手・3年・早稲田佐賀)は最速143キロをマークした速球を武器に3回で4奪三振、パーフェクトの好投。高校時代はサイドスローだったが大学で上投げに戻して大幅にスピードアップを果たしたという。184cm、85kgの恵まれた体格で、今後はプロのスカウト陣からの注目を集める可能性もありそうだ。


関東学院大・樋口亮祐主将(捕手・4年・関東学院六浦)


大会前のオープン戦では好調だったという早稲田大の先発、安在悠真(投手・2年・早稲田佐賀)の立ち上がりを攻めて、1回から3回まで毎回得点で3点を先行して優位に試合を進めたが、6回に逆転を許して敗退となった関東学院大。4年生はこの大会で引退ということで、試合後には全員が一言ずつ後輩に向けて話をする姿が見られた。主将の樋口選手は裏方的な役割を務めることが多く、この日も試合出場はなかったものの、4年間を振り返って「苦しいことと楽しいことが両方ありましたが、この大会があって最後までやり切れて良かったです」と笑顔で話した。グラウンドの都合で練習時間が早朝というチームも多いと聞くが、関東学院大も同様で7時半から練習開始のため5時前には起床という生活が基本だったという。この日はスタメン8人が3年生以下という若いチームだったが、4年生と出場できる最後の大会ということもあって、懸命なプレーが随所に見られた。それも主将の樋口選手をはじめ、4年生が見せてきた姿勢の賜物と言えるだろう。

(写真・取材/西尾典文 協力/関東地区準硬式野球連盟学連理事)

関連記事



PICK UP!

新着情報