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【大学準硬式】総力戦の創価大、強豪中央大に勝利し有終の美を飾れるか?

2020.8.26

「KANTO JUNKO SUMMER CHALLENGE CUP」第2日目は準々決勝4試合が行われました。4強に残ったのは早稲田大、中央大、日本大、明治大という全国大会の常連校に。今日は早稲田大の清水佑樹投手(3年・早稲田佐賀)がMAX143キロを計測するなど、今後のジュンコー選手たちの可能性に注目です!


「関東準硬サマーチャレンジカップ」レポートFILE(3)

準々決勝(25日・上柚木)中央大14-4創価大(8回コールド)

戦評

中央大が代打攻勢などで一挙7点を奪い相手を凌駕した。同点で迎えた7回裏、中堅の失策で無死二塁のあと、犠打が悪送球を誘い勝ち越し。代打鞍田新(2年・高岡商)が三塁線へ犠打安打を決めるなどして1死満塁。1番川満剛(1年・糸満)が走者一掃の右翼越え三塁打を放ち引き離した。創価大は2連投のエース岸田正之(2年・創価)がスプリットを織り交ぜて6回まで力投。継投策で反撃のチャンスを狙ったが、失策が重なり大量失点につながってしまった。


6回2死二、三塁。中央大の代打・佐藤龍之介(2年・能代松陽)が中前二塁打を放ち同点に追いつく


中央大は7回、川満剛(1年・糸満)の右翼越えタイムリーなど一挙7点奪って点差を広げた


2回、先制のホームを踏む中央大の土居凌太郎(4年・土佐)

中央大・川満剛(指名打者・1年・糸満)


「今度こそ自分が打つ」。途中出場の川満は、2打席目となる7回1死満塁の打席で気持ちを込めた。3点を追加する右翼越え三塁打。1打席目(四球)の反省を生かし無心でスイングした。「打ったのは内よりのカーブ。自分みたいな振るタイプの打者には真っすぐはこないと読んで、変化球狙いで打ちました」。今春高校を卒業したばかりで準硬式歴は半年足らず。「金属バットでも、準硬式の球は芯で打つのが難しい」。先輩の打撃を参考に、まだまだ勉強中だ。全国大会が中止になり、日本一を目指して努力してきた4年生の気持ちを考えた。「一緒に過ごした時間は短いですが、優勝して4年生に恩返しがしたい」。次の出番が来ても、迷わずフルスイングを貫く。


創価大・坂元良行主将(三塁手・3年・関西創価)


全学年がそろって出場する大会は今大会が最後となる。それだけにどうしても勝ちたかった。「2年前お世話になった英語の赤間主計(かずえ)先生がスタンドに応援に来てくれた日でもあったのでいつも以上に気合が入っていた。勝利をプレゼントしたかった」。7回表まで4-3でリードしていた。坂元は2度の同点打を放ち意地を見せたが最後は力尽きた。「中央大は凡ミスがなく徹底力が凄い。毎回プレッシャーをかけてきた」。高2秋、安田尚憲(ロッテ)擁する履正社に敗れるも大阪で16強入り。強い相手に立ち向かう楽しさを久しぶりに思い出した。今大会唯一の新関東大学リーグからの参加で、優勝を目指し練習してきた。果たせなかった全国制覇の夢は後輩たちに託す。

(写真・取材/樫本ゆき 協力/関東地区準硬式野球連盟学連理事)

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