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【天理】選手の力を引き出すための練習メニュー

2020.3.11

年間通して行う3つのトレーニング

天理高は寮生活のため、全体練習が終わると一旦夕食を一定の時間までに済ませなくてはならない。だが、就寝時間までの間は自由時間のため、自主練習ができる。寮と室内練習場が隣接されており、自分の思い付きで練習ができる。「全体練習で300スイングしたので、あとはティー打撃をやろうとか、色々考えて練習していますね。ただし、自主練習でのバッティング練習はケガの危険が伴うので禁止にしています」と中村監督は話す。

年間通して行っているトレーニングは基本的にはフリーウエイトだ。天理ではトレーニングは、大きくウエイトトレーニング、体幹トレーニング、ランニングトレーニングの3つをトレーニングと呼んでいる。
「自分の場合はトレーニングのお陰で高校時代に成長できたと思っています。2年生の時にホームランをほとんど打てていなかったのに、3年生になって30本以上打てるようになったのもトレーニングをやってきたから。ただ、やりすぎる必要はないです。自分のパフォーマンス向上のために必要な筋肉をつけるためにやるのがトレーニングです。食べることにしても、ガンガン食べるのではなく、しっかり栄養を蓄えて、その上でトレーニングすることで体は鍛えられる。体力は人それぞれですが、体力がつけば技術はどんどん上がるので、体を鍛えることはすごく大事です」。



特に12月から2月中旬まではトレーニングに時間をかけ、最長2時間ほどの時もある。シーズンになればメニューや時間は減るが、試合のない冬の時期は体に負荷をかけたメニューに時間をかけている。

ウエイトトレーニングはグラウンド近くにあるウエイトルームで、器具を使ったメニューをこなす。数種類あるが、掛ける時間を冬場やシーズン中は変えながら体を鍛えている。これからシーズンが近づくにつれ、このメニューが徐々に変わっていくとともに、実戦の中で自身の成長を感じることになる。それがちょうどこれから始まる春の練習試合や公式戦。つまり間もなく開幕するセンバツ大会となるのだ。(取材・文・写真:沢井史)


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