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【大阪桐蔭】オフは「自分との戦い」! ポジション奪取に燃える選手たち

2020.1.23


中学時代はU15日本代表でアジア大会に三塁手として出場経験もある柳野友哉は、169cmと小柄ながらパンチ力のある打撃が持ち味だ。中学時代に自信をつけた打撃力を胸に大阪桐蔭の門をくぐったが「全く力が出し切れていないです」と本人は言う。

もちろん、この冬の課題はバッティングだ。「スイングスピードもそうですが、打つ力を鍛えたいです。あとは練習量が多い中でもしっかり食べること。特に夜ご飯を夜に1000gは食べています。体はもともと大きい方ではないけれど、食べたお陰で体も出来てきました。親には“手だけで振っては打てないので体全体を使って打てるようになりなさい”と言われているので、そこは気をつけたい」。

守備は自信を持ってやれていると自負しているが、二塁手のライバルには加藤巧也がいる。もちろん、レギュラーを取るには負けられない相手だが、ライバルを敵視しすぎず、自分に生かすことは取り入れるようにしている。
「ライバルだからと言って全く話さない訳ではないです。ライバルの動きを見て影響を受けることもあるので良い刺激にはなります」。

練習の虫で、西谷監督は柳野を「チームで1番の努力家」と評する。寮にいても練習したいと思い、部屋ではストレッチなどをしながら体を動かしたりしている。ただ、入学当初はあまりのレベルの高さに練習について行くのが精いっぱいだった。考える暇もなくがむしゃらに頑張っている中、1年生時、春夏連覇を果たした当時の3年生はやはり雰囲気から違った。「キャプテンの中川さん(=卓也・現早大)のミーティングのひと言ひと言でやる気にさせてもらいました。具体的に言うと......たくさんありすぎて(笑)。内野手の3年生にも何かと声を掛けていただきました」。

その当時以来の甲子園となる今春。今度は柳野が成長した姿を当時の3年生に見せる番だ。
「守備では送球の正確さを上げる。バッティングでは力強さを上げたいです。具体的に言うと、弾丸ライナー、球足の速い打球を打てるようになれば。秋は代打で出させてもらって、1打席で、ひと振りで仕留める力、どう打てるかを学びました。春こそはレギュラーを掴んで試合に出たいです」と力強く決意した。(取材・文/写真:沢井史)

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