これは両足を地面についたときではもちろんですが、片足だけで体を支えるときにもいかにその姿勢、体勢を保持しながら、軸足となる方の太もも内側にある内転筋がいかに働くかということとも言えます。
また股関節がスムーズに動かないと力がうまく伝わらず、せっかく筋力を挙げてパワーを生み出そうとしても十分に発揮されないということにもなります。野球の動作をより良くするためには股関節の動きをよくし、同時に内転筋を鍛えることが大切であると言えるでしょう。
さまざまな動作の中で股関節を動きやすくするためには、自重負荷などで股関節を十分に動かすことが重要です。前に一歩踏み込むフロントランジでは踏み込み足の股関節に体重をしっかりとかけた上で、股関節周辺部の筋肉をストレッチするつもりでエクササイズを行いましょう。
さらに踏み込み足の太もも内側にある内転筋を意識し、両方の足を挟み込むように行うと内転筋のトレーニングにもつながります。
横へと一歩踏み出すサイドランジでは、股関節の動きと同時に足を戻すときに内転筋を意識するように行いましょう。フロントランジ、サイドランジともに体の軸を意識して左右前後にぶれないように行うことが大切です。
エクササイズの基本であるスクワットも股関節の動きをよくし、内転筋の強化にもつながります。正しいフォームで股関節をしっかり深く曲げるようにしましょう。また自宅に適当なボールがある場合は、それを両方の太ももで挟み込んでスクワットをするとより内転筋を意識することができます。膝が内側に入らないように注意しながら、ボールを挟み込んでスクワットを行いましょう。
自重のみでのトレーニングでも十分に下半身の粘りにつながる内転筋を鍛えることができます。股関節が硬さや下半身の粘りをつけたいと考える選手はぜひ自宅でこうしたエクササイズを続けてみてくださいね。
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