野球ノートを書く選手はどのような思いを持っているのか? 寮生というカテゴリーで共通のノートをつけている、中越高校の4選手に書きはじめて成長した点や他の選手の内容を見て気づくことなどを話し合ってもらいました。
野球人としての成長はもちろん、人間力も向上した
──野球ノートを始めると聞いたとき、どんな感想を持ちましたか?菅井 正直、書くのに時間がかかるので大変だなと思いました。やり始めもその気持ちは変わりませんでしたが、続けるにつれ、書いていることすべてが野球につながっていると感じられるので、やってよかったです。
平賀 他校の選手が野球ノートを書いているのを聞いたことはあったのですが、効果があるのかは半信半疑でした。でも、いざ書いてみると本当に時間のムダがなくなっていることなど、すごく効果を感じています。
──自分が書いた内容を他の選手も読みますが、参考になることはありますか?
廣瀬 僕は、平賀さんと小林さんの内容は、とても参考になっています。考え方はもちろんですが、言葉の使い方や文章の構成の仕方など、本当にすごいなって。
小林 そう言ってもらえるのは、ありがたいですね。僕の場合、誰がどうということではありませんが、日誌を通して普段なかなか話す機会の少ないメンバーの考えがわかるので、自分はもっとこうしないといけないなという気づきになっています。
──野球ノートを書きはじめて約3ヵ月(取材当時)ですが、自分自身で成長できていると思うことはありますか?
廣瀬 感性が磨かれていることです。日誌を書き始めてから、それまで気づけなかったことや状況判断ができるようになっている実感があります。
菅井 ノートの一番下、論述の箇所に、自分の課題と理想を書いたことがあったんです。その翌日に試合があったのですが、論述通りの投球ができて、本田先生からも褒めてもらって本当にうれしかったです。
小林 日誌を書くことで、言葉のレパートリーが増えて、会話もスムーズにできるようになった実感があるので、人間的にも成長できていると思います。
平賀 監督や他の選手から「平賀の論述よかったぞ」と言われることがあるんです。もともと文章を書くのは好きなほうですが、人から評価されると、自分の長所のひとつなんだと再発見できてよかったです。
野球ノート大公開!
平賀貴翔(3年・内野手)
監督Check!!
現在のチームのなかで、物事に対する考え方が一番深く、書いていて内容も思慮深い。こういう選手がベンチにいると本当に助かります。小林洸誠 (3年・投手/外野手)
監督Check!!
感受性に優れた選手なので、書くことも明確です。自分自身でやることはもちろんですが、全体の心の動きをすごく大事にしています。菅井 道(3年・投手)
監督Check!!
丁寧なピッチング同様に、ノートの書き方もとても整っています。だから本人には、ピッチングでは大胆さも出していいと言っています。廣瀬航大(2年・内野手)
監督Check!!
秋からの新チームでは、一番力を発揮してほしい選手。ノートの内容的に幼さはありますが、徐々に表現力がついてきています。関連記事
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