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【2019甲子園】大会第11日 注目ポイント

2019.8.16

「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会11日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第11日の注目ポイント!

【対戦カード】
高岡商(富山)vs 履正社(大阪)
星稜(石川)vs 智弁和歌山(和歌山)
敦賀気比(福井)vs 仙台育英(宮城)
鶴岡東(山形)vs 関東一(東東京)

3回戦、最大の注目は第2試合の星稜と智弁和歌山のカードだ。星稜は2回戦でエースの奥川恭伸をリリーフで起用したが、この試合は当然先発が予想される。そんな中でポイントとなるのは初回の攻防だ。智弁和歌山は1回戦、2回戦とも中盤まで無得点で少しスロースターターの印象がある。
一方の奥川は「150キロは狙って出す」とコメントしているように、自身のスピード、ピッチングによって流れを持ってくるという意識が高い。そんな奥川を相手に智弁和歌山がこれまでと同様に攻撃で流れをつかめないようなことがあると、一気に奥川のペースにはまることも考えられる。智弁和歌山としては、得点は奪えないにしても、初回から奥川のスタミナを消費させるような攻撃は見せたいところだ。

智弁和歌山は先発投手が読みづらいが、ここまで登板の少ない小林樹斗の使い方がカギとなる。2回戦で矢田真那斗池田陽佑がある程度の球数を投げているだけに、小林を先発に立ててくることも十分に考えられる。ストレートの勢いは大会でも上位なだけに、序盤は小林のスピードで押し切るというのも一つの方法だろう。

第3試合は大会に入ってから調子を上げているチーム同士の対戦。両チームとも打線が好調だが、投手陣もしっかり登板させていることも大きい。相手チームを分析することにも長けている両校だけに、どんなボールに狙いを絞るのか、また足を絡めてくるかなど、打撃以外の攻撃面でどのような作戦をとってくるかにも注目だ。(西尾典文)


強豪相手にどんな投球を見せるかに注目が集まる星稜のエース・奥川恭伸投手。


智弁和歌山のトップバッターでキャプテンの黒川史陽選手


第1試合で高岡商と対戦する履正社の主砲・井上 広大選手


第3試合で敦賀気比と対戦する仙台育英のキャプテン千葉蓮選手


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