「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会11日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!
大会第11日の注目ポイント!
【対戦カード】高岡商(富山)vs 履正社(大阪)
星稜(石川)vs 智弁和歌山(和歌山)
敦賀気比(福井)vs 仙台育英(宮城)
鶴岡東(山形)vs 関東一(東東京)
3回戦、最大の注目は第2試合の星稜と智弁和歌山のカードだ。星稜は2回戦でエースの奥川恭伸をリリーフで起用したが、この試合は当然先発が予想される。そんな中でポイントとなるのは初回の攻防だ。智弁和歌山は1回戦、2回戦とも中盤まで無得点で少しスロースターターの印象がある。
一方の奥川は「150キロは狙って出す」とコメントしているように、自身のスピード、ピッチングによって流れを持ってくるという意識が高い。そんな奥川を相手に智弁和歌山がこれまでと同様に攻撃で流れをつかめないようなことがあると、一気に奥川のペースにはまることも考えられる。智弁和歌山としては、得点は奪えないにしても、初回から奥川のスタミナを消費させるような攻撃は見せたいところだ。
智弁和歌山は先発投手が読みづらいが、ここまで登板の少ない小林樹斗の使い方がカギとなる。2回戦で矢田真那斗、池田陽佑がある程度の球数を投げているだけに、小林を先発に立ててくることも十分に考えられる。ストレートの勢いは大会でも上位なだけに、序盤は小林のスピードで押し切るというのも一つの方法だろう。
第3試合は大会に入ってから調子を上げているチーム同士の対戦。両チームとも打線が好調だが、投手陣もしっかり登板させていることも大きい。相手チームを分析することにも長けている両校だけに、どんなボールに狙いを絞るのか、また足を絡めてくるかなど、打撃以外の攻撃面でどのような作戦をとってくるかにも注目だ。(西尾典文)
関連記事
-
【履正社】現在の課題は「バッティングの対応力を上げること」2018.12.4
学校・チーム -
【履正社】毎日行う実践練習「決まった練習ばかりでは試合で対応できない」2018.12.3
学校・チーム -
【智弁和歌山】選手座談会「夏はやってやろうという気持ちです!」2019.7.22
選手 -
【智弁和歌山】中谷監督のこの1年、そして迎える初めての夏(後編)2019.7.19
学校・チーム -
【星稜】林監督が大事にしている「選手との距離感、雰囲気作り」2018.10.4
学校・チーム -
【関東一高】「勝負の夏」を見据え、練習で下半身と体幹を鍛える(後篇)2017.12.20
学校・チーム