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【2019甲子園】大会第10日 注目ポイント

2019.8.15

「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会10日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第10日の注目ポイント!

【対戦カード】
岡山学芸館(岡山)vs 作新学院(栃木)
東海大相模(神奈川)vs 中京学院大中京(岐阜)
明石商(兵庫)vs 宇部鴻城(山口)
海星(長崎)vs 八戸学院光星(青森)

作新学院と言えばすっかりおなじみになっている送りバントを使わない攻撃だ。栃木大会では5試合で4犠打を記録しているが、初戦の筑陽学園戦では一つも送りバントを使わずに勝ち上がった。延長10回の表、無死一塁からも1番の福田真夢が盗塁を決めるなど、機動力を使う野球も持ち味だ。しかし、送りバントを使わないからと言ってただやみくもに打っているわけではない。筑陽学園戦の初回でも2番の松尾翼はしっかりボールを呼び込んで右方向へ強い打球を放ち(結果はライト前ヒット)、チャンスを拡大していた。ノーアウト一塁から送りバントを使わずにチャンスを広げるにはどのようなバッティングをするべきか、そういうことを参考にできる攻撃と言えるだろう。

東海大相模も強打が話題だが、1回戦では優勝候補の近江に対して足でプレッシャーをかけ続け、それが6失策という数字になり6点を奪って快勝した。守備でもカバーリングで全力疾走するため近江戦でも松本陵雅が両脚が痙攣して途中交代となったが、そうなった時に他の選手がどうカバーするかが重要になりそうだ。
対する中京学院大中京は強肩捕手の藤田健斗を中心とした守りでどう東海大相模の攻撃を防ぐかに注目したい。(西尾典文)

強肩で東海大相模の機動力を封じたい中京学院大中京の藤田健斗捕手

強打のトップバッターとしてチームを引っ張る八戸学院光星の武岡龍世内野手


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