「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会8日目の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!
大会第8日の注目ポイント!
【対戦カード】履正社(大阪)vs 津田学園(三重)
星稜(石川)vs 立命館宇治(京都)
智弁和歌山(和歌山)vs 明徳義塾(高知)
国学院久我山(西東京)vs 敦賀気比(福井)
全チーム2試合目を迎え、先を考えての選手起用にも注目が集まる。特に複数の力のある投手を抱える履正社、星稜、智弁和歌山、明徳義塾は1回戦とは異なる投手を先発させることも十分に考えられるだろう。
1回戦で期待通りの素晴らしいピッチングを見せた奥川恭伸(星稜)だが、春は2回戦で大きく調子を落として敗退しているだけに、その状態が気がかりである。
対する立命館宇治のエース高木要のストレートは130キロ台前半と速さはないものの、1回戦では秋田中央をわずか3安打に封じ込めて見せた。高木の良さはとにかく体がリリースのギリギリまで開かないところ。打者はボールがいつ出てくるか分からず、速くないストレートにも差し込まれることが多い。奥川との投げ合いになった時にどんなピッチングを見せてくれるかが非常に楽しみだ。
1回戦で攻守に圧倒的な強さを見せた智弁和歌山と試合巧者の明徳義塾の対戦も好カードだ。明徳義塾も林田大成、新地智也、服部遼馬と技巧派のサウスポー三人が投手陣の中心だが、速くないボールでどのように強打の智弁和歌山に立ち向かっていくかが注目ポイントとなる。
また145キロ以上のスピードを誇る池田陽佑、小林樹斗の二人の本格派右腕に対してどのような攻撃をしかけるかというのも、力が劣るチームの戦い方として参考になる部分が多くありそうだ。(西尾典文)
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