カラダづくり

【プロ野球選手のパフォーマンス術】バファローズの最新コンディショニング法

2018.11.26

意識を変えると身体が変わる!
最大公約数ではない、選手の個性に合ったアプローチ。これがオリックス・バファローズのコンディショニングのテーマです。各ジャンルのプロフェッショナルが集結し、選手のコンディショニングやパワーアップ、そして育成に力を注ぐチームの取り組みを直撃しました。


結果を出せる選手は自分で考えて行動する

シーズン中とオフで取り組みが変わります。1軍選手の場合、試合数の多いシーズン中はシーズン前の良い状態をキープすることが基本。体重や体脂肪、短距離スプリントなどを毎月測定し、筋量やスピードが落ちていないかをチェックしています。

今シーズン最も重視したのがリカバリー。質の良い食事や睡眠をとり、選手によっては交代浴を行うよう指導。食事面では試合後や夜にたんぱく質を多めに摂るよう伝え、試合後のロッカーでは管理栄養士の河南と選んだプロテインを溶かしたペットボトルとアミノ酸のサプリメントを手渡ししています。意識が高い1軍選手は自分に合う栄養素を自分で選ぶなど、ほぼ全選手が何らかのサプリメントをとっている。特に身体作りのためのプロテイン、運動後の疲労回復を促すアミノ酸のBCAAをとる選手が多いですね。

冬のトレーニングで球児におすすめなのが投げる・打つ以外の様々な動きをすること。これが自分の身体を思い通りに動かす土台作りになり、同じ動作ばかり繰り返すことで起こるケガのリスクも下げられます。球団では個々の選手に合ったプログラム作りを進めていますが、皆さんも自分に何が必要でどうなりたいかを考えることが大切。長所を伸ばすか、短所を補うか、チームで求められる立場を目指すのかを決めるとすべきことが見えてくる。また、西勇輝投手のように、決めたルーティンをブレずに守り抜くのも伸びる選手の共通点です。

1軍アスレティックトレーナー久保田和稔さん


愛知県出身。オリックス1軍のアスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニング担当。サザンミシシッピ大学でアスレティックトレーニングを学び、トレーニングやコンディショニングに関する各種公認資格を取得したスペシャリスト。元高校球児。

久保田トレーナー’s コンディショニングMEMO

【1】効率的なリカバリーで常に好調をキープ。
【2】全身をまんべんなく鍛えて強い身体を作る。
【3】自分のゴールは、自分の頭で考える。


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