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【高校球児のための大学野球部ガイド】東海大学を紹介!(後篇)

2018.9.4

全国から実力、実績のある選手が集まる東海大。そんなチームで主将、中軸を務める平山快選手(4年・東海大相模)と、下級生の頃からマウンドを経験しブルペン陣を支える吉川雄大選手(4年・広陵)の二人にチームの特徴、高校野球との違いなどについて話を聞いた。


−−まず高校と比べて大学の環境はどこが違いますか?

平山「東海大相模も上下関係が厳しくなくて、比較的自由度も高いと思いますけど、大学はそれ以上に自由ですね。上級生も下級生も仲が良いですし、自分のことがしっかりできれば良いという感じです。授業もありますけど、自由な時間も圧倒的に多いです」

吉川「キャプテンの言う通りで本当に自由ですね。自分の高校(広陵)時代は上下関係が厳しくて、下級生が上級生に気安く話しかけてはいけない雰囲気がありましたけど、大学ではそんなことは全くなくて、今も普通に下級生と遊びに行ったりします」

−−ちなみに二人は高校、大学の進路はどうやって決めましたか?
平山「自分は京都出身で大阪の枚方ボーイズでプレーしていました。中学の時に修学旅行で行った長崎が凄く印象が良くて、野球の強い長崎日大に行きたいと監督に相談したらもう野球部の推薦は締め切られていたんですね。それでボーイズの監督がこいつは大学の付属関係の学校が希望だと思っていただいたみたいで、東海大相模を勧められて来ました。ただ大学を決める時は京都に帰りたいと思って一回東海大を断ったんですね。野球というよりもとにかく地元に帰りたくて。でも3年夏の甲子園で1回戦で負けて、帰りに監督からもう一回言われて、その時は悔しい思いが強かったので大学でもう一回チャレンジしようと思って東海大に決めました。あの時に京都に帰っていたら今の自分はないですね(笑)」

下級生の頃からマウンドを経験しブルペン陣を支える広陵高校出身の吉川雄大選手

吉川「自分が中学はそんなに強いチームではなかったのですが、運良く勝ち進むことができて、地元の広島で野球をやるなら広陵だろうということで決めました。大学は正直どこが良いとか全く分からなかったのですが、監督から勧められて練習会に参加して、環境も整っていてレベルも高いので東海大に決めました」

−−大学に入って苦労したことはありますか?
平山「生活面では全くないですね。ただプレーの面では木製バットに苦労しました。1年生の頃から試合にも使ってもらっていたのですが、全然結果が出なくて最初の頃は辞めたいと思うくらいでした。2年生から徐々に結果も出るようになりましたけど、監督やコーチや周囲の方のおかげだと思っています」

吉川「入学してきた時に4年生のピッチングを見て本当に凄いボールを投げていて自信がなくなりました。凄いところに来てしまったなと。でもこれは練習するしかないと思って切り替えて、今までよりもピッチングを考えるようになって、社会人とのオープン戦でも抑えられたりして徐々にできるという感覚を持てるようになりました」

−−安藤監督からも環境面は恵まれているというお話がありましたが、実際に二人もそう感じますか?
平山「それは間違いないと思いますね。グラウンドも室内練習場もずっと使えますし、練習をやろうと思えばいくらでもできます。トレーニング施設も充実しています」

吉川「生活面でも自分のことさえちゃんとできればそれで大丈夫ですね。食事もビュッフェ形式で好きなものを好きなだけ自分で選んで食べられます」

平山「施設もあって自由な時間もあるのですが、それがマイナスになるケースもあるのは課題だと思っています。全体練習は17時から2時間くらいで、後は個人に任せられています。そこでしっかりできる選手はいいのですが、できない選手は高校時代よりも伸びないことが多いですね。ただ本当に自由があって環境は良いので、自分で意思を持って取り組める選手には東海大はおすすめだと思います」

主将で中軸も務める東海大相模出身の平山快選手

−−高校時代の自分に対して、もう少しこうしておけば良かったと思うようなことはありますか?
吉川「特に下級生の頃の時間の使い方が上手くなかったと思います。毎日常に追われている感じで、計画的に取り組むようなことができませんでした。大学ではその点が余裕を持ってできるようになったのは良かったと思います」

平山「もっと栄養学とかの知識をつけて、身体やトレーニングの面で意識高く取り組んでおけば良かったとは思いますね。どうしても受け身で与えられていたことをこなしていたことが多かったと思います」

−−最後に現役の高校球児に対してや大学で野球を続けるうえでのアドバイスなどがあればお願いします。
平山「大学に行かせてもらえる環境で野球がやる気があるなら、大学で野球を続けることは必ずプラスになると思います。高校時代に伸びなくても大学で伸びる選手はいっぱいいますから」
吉川「野球を続けるにせよ辞めるにせよ、どこでやるかを選ぶにせよ、自分の意思が大事だと思います。しっかりよく考えて自分の判断で決めてもらいたいですね」


取材当日は安藤監督、そして二人の選手に話を聞いたら全体練習はほぼ終了に差し掛かっていた。平山選手、吉川選手が話すように個人の裁量に任せられる部分が大きいことは間違いないだろう。上下関係が全くなく、先輩も後輩も仲が良いというのも、練習風景から随所に伝わってきた。自分で自分のことがしっかりできれば成長できる環境、それが東海大の最大の魅力と感じる取材だった。(取材・写真:西尾典文)

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