大きかった先輩指導者の言葉
「まだ上総高校の監督の時に、当時袖ヶ浦高校の監督で今は成東高校監督の渡慶次(学)さんと仲良くさせていただいて、同じくらいの年代の指導者とも話す機会が多かったんです。その時のよく監督の役割って何だろう、名将ってどんな監督だろうということを話していて、渡慶次さんが『名将とは勝負を分かつ一球から逆算して全ての選択ができること』とおっしゃっていて、まさにその通りだなと思いました。その頃から徐々に育成以外にも目が向いて行ったと思いますね」
監督としての役割について幅を広げていったことも確かだが、加えて元々重視していた育成の部分でも整理していった部分がある。上手くなるためには何が必要かを考え、色んな人の話を聞いて自分でも考えてきた。
「今はゲーム数、トレーニング、修正に対するコツの提示の3つが大事かなと思っています。やっぱりゲーム、実戦の機会がなければなかなか技術は定着しませんよね。だから基本的に怪我をしていなければ週末の練習試合で全く出場機会がないというのは基本的に無いようにしています。その中で当然上手くいかないことが出てきますので、それを修正するためのポイントをしっかり提示する。そうすると原因は身体ということが多いので足りない部分を補うトレーニングをします。外部のトレーナーにもよく来てもらっていますし、そういう整理をしながらやるようになったのは以前と違うと思いますね」
後編ではそんな指導の中でドラフト指名選手が出た経緯、また朝隈監督と市立松戸の野球部が大事にしている部分などを紹介する。
(取材:西尾典文/写真:編集部)
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