アスリートとしては栄養バランスを考えた食事を常日頃から心がけたいものですが、毎食のように主食・主菜・副菜・汁物・果物といった定食型の食事を準備するのはむずかしいこともあるでしょう。土日の試合などでのお弁当や、練習前後での間食などではコンビニを利用している選手も多いと思います。栄養バランスを考えつつ、コンビニを上手に活用するためにどのようなものを選べばよいでしょうか。
●砂糖と脂肪分のとりすぎに注意する
たとえば菓子パンなどは高カロリーで糖分も多く含まれているため、同じパン類を選ぶのであれば野菜が多く入ったサンドイッチのほうが、食物繊維やミネラルなども補えるのでよりアスリート向けといえます。おにぎりであれば具材を確認して選ぶこと。梅干しであればクエン酸が含まれるため疲労回復目的としても期待できますし、鮭やツナであればタンパク質をとることができます。ただマヨネーズを含むものは脂肪分が高くなってしまうことも理解しておきましょう。あと夏場に長時間持ち歩くようなときはたらこ、明太子といった生の具材は避けた方が安心です。
●不足分を補うための汁物や乳製品
コンビニを大いに活用したい代表的なものとして汁物が挙げられます。パンやおにぎりなどを単品で食べるのではなく、必ず汁物をつけるようにすると野菜やキノコ、海藻類といったビタミン、ミネラル分をとることができます。特に寒い時期は汁物をとることで体を中から温めることになり、胃腸を温めて消化吸収を促すという点でも意識してとりたい食品の一つです。またヨーグルトやチーズなどの乳製品は、手軽にタンパク質補給ができる食品としてチェックしておくといいですね。ヨーグルトは甘みの有無を確認し、全体の食事の中で砂糖を過剰摂取しないようにしながら食べるようにするとよいでしょう。
●食品成分表を見る習慣を
食品を自分で購入する場合、食品成分表を見る習慣をつけるようにしたいものです。カロリー表示や原材料を確認することで、どのような栄養素があるのか、食品添加物はどのくらい入っているのかといったことがわかるようになります。こうした習慣をつけることも賢いアスリートへの近道であるといえるでしょう。
