今春のセンバツ出場校のなかでも投手力は屈指だろう。課題は皮肉にも、今まで八戸学院光星の看板だった打撃になる。昨秋の東北大会決勝戦では、青森山田の櫻田朔にノーヒット・ノーランに封じ込まれている。
ただし、昨秋は主力打者の砂子田陽士が右手有鉤骨を痛め、本調子ではなかったという事情もあった。砂子田は身長172センチと小柄ながら鋭いスイングができる強打者で、昨夏の青森大会ではチームトップの打率.529と大活躍している。
昨秋の大会後に右手有鉤骨の手術を受け、現在は痛みなくフルスイングができるまでに回復。仲井監督は「新基準バットが導入されて低反発になっても、今まで通りガンガン打ちたいですね」と胸を張る。
3年前には野球部グラウンドがある美保野キャンパスに、トレーニングセンターが完成。広々とした室内空間にトレーニング機器がズラリと並び、八戸学院大の運動部員とともに利用している。トレーニングを担当する小坂貫志部長は言う。
「今までは小屋のような狭い場所で寒さをしのぎながらトレーニングしていたんですけど、トレーニングセンターができたことで体作りが劇的に変わりました。冬だけでなく、年間通して継続して体作りができるようになりましたから」
機は熟した。3人の逸材左腕と持ち前の強打線を引っさげ、八戸学院光星は頂点に駆け上がるために甲子園へと向かう。(取材・写真/菊地高弘)
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