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【あの球児、今何してる?】猪原隆雅(大冠―日本体育大学)

2022.1.14

プロを目指して社会人野球へ!



——他の大学野球部にはない、日体大野球部の良さはどんなところですか?
他の部活に日本トップレベルの選手や日本一、世界一を目指している選手がたくさんいますから、そういった選手と話す機会が多いこと。そのときにトレーニング法などの話をきけたり、刺激をもらえたり、そういうのは日体大野球部と言いますか、日体大ならではの良さだと思います。

——間もなく社会に羽ばたくわけですが、大学4年間をどのように振り返りますか?
技術的な部分でも成長できましたし、キャプテンをさせていただいた経験も大きかったと思っています。伝統があり部員数も多いチームのキャプテンですので、責任が伴う大変な役割だったんですけども、その分だけ人としても成長することができた、そんな大学4年間だったと思います。

——ミキハウスに就職先が決まっていますが、体育の教師、高校野球の指導者は今は目指さない?
正直、そこまで教師を真剣に目指していなかった部分もあったのですが、先日母校に教育実習に行かせていただいて、自分たちが高校時代に思っていた以上に先生方が生徒のことをしっかりと見ていたりだとか、生徒のことを色々と考えて授業展開なども考えておられたりだとかを見て、職業として素晴らしいものだということを改めて感じました。将来的には機会があればやってみたいという思いが芽生えました。

——今後の目標を教えてください。
ミキハウスで1年目からクリーンナップを打ち都市対抗で目立った活躍をする。そして2年後にプロに行くことです。



——今振り返ってみて、高校野球とは何でしたか? ひと言でお願いします。 
「分岐点」ですね。高校を選ぶ時点で野球を続けるか迷っていたのですが、兄も大冠だったこともあって東山先生から「うちで続けてみないか」と声をかけていただいて、野球を続けることになりました。あの時に続けていなければ今もどうなっているか分からないですし、今はこの道を選んで良かったと思っています。
 
——最後に母校の後輩たちに何かひとこと!
大学で親元を離れて初めて気づくことだと思うんですけど、高校の時に親の大変さ、ありがたさに気づいて欲しいと思います。
自分が朝早く起きて朝練に行くとき、親は自分よりももっと早く起きてお弁当を作ってくれています。夜遅く練習から帰っても、親は食事の準備をして待ってくれていたり、夜遅くに洗濯をしてくれたりしています。自分は高校時代にそのありがたさに気づくことができませんでした。高校時代にそこに気づけていれば、直接その気持ちを伝えたり、日頃の行動なども変わっていたのかなと思っています。
大冠高校の選手の皆さんには、親だけじゃないですけどそういった周囲の支えがあって高校野球ができているということを理解して、感謝の気持ちを忘れずに全力でプレーしてほしいなと思います。


ありがとうございました!



大阪桐蔭をあと一歩まで追い詰めた猪口くんに再び会ったら、、、

日体大野球部で主将を務めるほどの立派な青年になっていました。

(取材・文・写真:永松欣也/写真:大学提供)

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