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【あの球児、今何してる?】鍛冶友佑(県立相模原―中央大学)

2021.12.8

4年前にインタビューした球児達も今はもう大学4年生。あの頃語ってくれた夢は叶ったのでしょうか? 高校時代を今はどんなふうに振り返ってくれるのでしょうか? 間もなく社会に羽ばたくあの頃の球児達に再びお話を聞きました。今回は県立相模原から中央大学に進んだ鍛冶友佑さんを尋ねました。


一番の思い出は、みんなでワイワイ食べた冬の補食

4年前のインタビューこちら

——4年前に「Timely! web」にインタビューが掲載された後、周囲の反応や反響などはありましたか?
中学時代の友人からLINEなどで「鍛冶、載ってるじゃん!」みたいな連絡をもらったり、他校の人からも「読んだよ!」みたいな連絡をもらいました。掲載いただいたことで改めて連絡がとれたりした人もいましたので、いいきっかけになりました。

——ちなみにいま、当時のインタビューをいま読んでみてどうですか?
そうですねぇ、思い描いていた4年後の自分にはなれなかったですね。でもそれはそれとして、また改めて目標を定めて頑張っていこうかなと思います。

——高校最後の夏、最後の試合のことを覚えていますか?
3回戦で同じ公立の城山に負けてしまったのですが、正直負けるとは誰1人思っていませんでした。秋の遠征では強豪の愛工大名電さんと試合をやらせていただいて勝ったりもしていましたし、勢いに乗っていたと思いますし。でも思うように試合を運べず、最後まで「俺等なら何とかなる!何とかなる!」と思いながら気がついたら9回の裏が終わっていたという感じでした。悔しさよりも喪失感というか、現実を受け入れられずに頭が真っ白になるということをはじめて経験しました。もう涙も出てこなかったですね。

——試合に負けた直後、監督の佐相先生がどんな話をされたか覚えていますか?
怒っていたのは覚えているんですけど......全然覚えていないですね(汗)。やっぱり喪失感がすごくて先生の話も右から左になっていましたね。何にも考えられなかったことだけは覚えています(笑)。

——高校野球3年間で一番キツかった思い出は?
今だから言えることではあるんですが、主将が務まる性格ではないと自分でも分かっているところがあったんです。私はレギュラーにはなれなかったのですが、でも主将として時には自分よりも上手い選手に対しても強く言わなければいけない場面も多々ありました。例えばエラーした選手に対して叱責する場面などでも「自分だったらエラーをしていないのか?」と言われればそんなことはないですし、その選手も「お前は捕れたのかよ!」と思うところもあったと思うんです。自分はできないのに主将としては言わなければいけない……。そういう精神的な葛藤もあって、それが一番キツかったですね。

——逆に高校野球で一番の思い出は?
それはたくさんあるんですけど、冬の練習は午前中に厳しいサーキットトレーニングとかをやるんですけど、それが終わるとお昼はマネージャーたちがご飯を炊いてくれるんです。それを大きなタッパーを持って並んでよそってもらって、温かいごはんをみんなでワイワイ食べるんです。何気ない一場面かもしれないですけど、その光景が楽しかった思い出として今も心に残っていますね。

——あぁ、いいですね。同じ釜の飯を食った仲間、青春の一場面ですね。
今後社会人になっても、もうそういうことはないでしょうし、当時は思わなかったのですが、あれは青春の一場面だったなと思い出すことがありますね。

監督に怒られ、思わず睨み返した武勇伝




——相模原高校は県下有数の進学校ですが、野球と勉強の両立は大変ではなかったですか?
私個人としてはそこまで苦に感じたことはなかったですね。学年上位をキープするとかになると苦しかったのかもしれませんが、私は全科目で平均点よりちょっと上くらいでしたし、レギュラーメンバーには学年で2、30位の仲間とかもいましたので、そこまで大変とは感じませんでした。
 
——佐相先生には度々「Timely!」にもご登場いただいていますが、どんな監督さんでしたか?
野球に関しては一切の妥協を許さない方、というのが第一です。でも普段の学校生活になると気さくに話しかけてくださったり、雰囲気が一変されるんですよね。卒業後はLINEでやりとりをさせていただいたりもしているのですが、今はどちらかというと、こういう言い方をしていいのか分からないですけど「優しいおじさま」というイメージの方が強いですかね(笑)。

——高校時代の監督と気さくにLINEができるなんて素敵な関係ですね。
ついこの前もこの取材の件でも連絡をいただきましたし、「ボディービルの写真送ってくれー」とか連絡をいただきました。でも私の方からは恐れ多くて連絡はできないですけど。

——佐相先生に怒られたことで印象に残っていることはありますか?
秋の県予選の時に、理由は忘れてしまいましたが試合中に自分が怒られたことがあったんです。ただ、どうしても怒られたことに納得がいかない部分があって、そのときに佐相先生を睨み返したんです。そしたら「なんだその目は!!」ってものすごく怒られました(笑)。それが思い出に残っていますね。
——頼もしい武勇伝ですね(笑)。
でも試合後はそれ以上は怒られなかったです。次の日の練習はちょっと気まずかったですけど(笑)。


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