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【あの球児、今何してる?】堀口遼馬(日大藤沢―日本体育大学)

2022.1.4

4年前にインタビューした球児達も今はもう大学4年生。あの頃語ってくれた夢は叶ったのでしょうか? 高校時代を今はどんなふうに振り返ってくれるのでしょうか? 間もなく社会に羽ばたくあの頃の球児達に再びお話を聞きました。今回は日大藤沢高校から日体大に進んだ堀口遼馬さんを尋ねました。


ごまかせなかった山本監督の目

4年前のインタビューこちら

——4年前になりますが、高校3年生の時に「Timely! web」に掲載後、周囲の反応、反響などはありましたか?
結構見てくれた方が多くて、クラスメートからイジられたりもしました。


——いま当時のインタビューをいま読んでみてどうですか?
キャッチャーについて熱く語っていますけど、大学でキャッチャーをクビになったのに何を言っているんだ? という感じでちょっと恥ずかしくなりますね(笑)。

——高校最後の夏、最後の試合が終わったあとのことを覚えていますか?(神奈川大会ベスト8で東海大相模に2-7で敗戦。堀口さんはホームランを打つなど活躍)
なかなか結果を出せずに苦しい3年間でしたので、東海大相模に負けて3年間の高校野球が終わって正直ホッとしたのを覚えていますね。

——相模はやっぱり強かったですか?
全然かなわなかったですね。1つ下に森下君(翔太/中央大学3年)がいてホームランも2本打たれ、とんでもないバッターだなと思っていました。うちのピッチャーの新村(太郎/駒沢大学)もいい投手だったのですが、その二日前完投していましたので、その疲れもあって相模打線を抑えるのがちょっと厳しかったですね。

——試合に負けた直後、山本監督はどんな話をされましたか?
「今日の試合はチャンスで1本(ヒットが)出せるか、出せないかの勝負だった」というお話をいただきました。僕は最後の打席でホームランを打った以外は全打席チャンスで凡打ばかりでしたので「これは自分に言っているんじゃないのかな......」って(笑)。それは今でも思い出しますね。



——山本監督はキャッチャー育成に定評のある監督。高校時代の教えで大学でも活きていることはどんなことがありますか?
山本監督の指導は根性論ではなく、スローイングであれば体の使い方を一から指導していただくなど、技術的なことをたくさん教わりました。そのときは言われることを必死にやるだけで「なぜそうするのか?」までは分からなかったのですが、大学に入ってから山本監督が言っていたことが「なるほどそういうことか」と理解できるようになりました。

——高校時代に「もっとこうしておけばよかった」と思うことはありますか?
今にして思えば、試合がないときでも、守備でも攻撃でもずっと結果を出そう、結果を出そうと目先の結果ばかりを求めていました。その結果、3年間で自分が思うような成長をすることができませんでした。ですので、目先の結果にこだわるのはなく「3年間で成長するんだ」というふうに長い目で考えておけば良かったと今は思います。

——高校時代に監督に怒られたことで印象的なことはありますか?
一回だけすごく怒られたことがありました。変則ダブルの練習試合でそれまでは1試合目の試合に出たら3試合目に出ることはなかったんですけど、その日は3試合目にも出されて、出されてというか出していただいて。

——そうですね。出していただいて、ですね(笑)。
ちょっと疲れていて、ピッチャーに適当な返球をしたり、バックアップをちょっと抜いて走ったりしていたんですけど、そうしたら「もう部活に出てくるな!」くらいに言われて怒られてしまって。ちょうど「ピッチャーへの愛情が大事だぞ」というお話をされていた頃に愛情のかけらもないようなことをしてしまったので、3年間でそれが一番怒られましたね。山本監督の目はごまかせませんでした(笑)。


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