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高校生のみなさん、ハイブリッドな野球「準硬式」を一緒にやりませんか? WHAT IS 準硬式?

2021.8.13

毎日練習を頑張っている高校球児の皆さん。「大学どうしよう」、「野球を続けていく自信がない」など、進路に悩んでいませんか? 大学に進学すると、硬式野球部、軟式野球部、準硬式野球部、同好会、サークル……といろいろな「野球」があります。そこで準硬式をもっと知りたいという方に向けて、どんな野球なのかを少しだけご紹介。


「準硬式って何?」

◆ボールが違います。表面がゴム(軟式)、中身が樹脂と糸(硬式に似た素材)のH号ボールを使います。
◆金属バットを使用します。

◆その他の道具は硬式用を使用します。
◆野球場は硬式用を使用します。
◆観戦入場料は無料です。
◆ルールは同じ。全国軟式野球連盟の傘下であることから一部軟式を準用します。
◆運営は学生主体で行います。
◆監督がいないチームが多いです。
◆医学部、薬学部、理工系の選手も多く参加しています。
◆全国大会は選手権大会含め、年3回あります※。
◆学業優先、就活優先で運営されています。
◆準硬式大学日本代表が選抜され海外遠征に参加します※。
◆SDGsや海外支援など、社会貢献活動も行います※。
◆プロ野球選手(NPB、独立リーグ)も輩出しています。
◆「最後の学生野球」を主体的に打ち込める野球です。

全国で1万人以上が登録


準硬式の歴史は古く、発祥は戦後と言われています。物資不足を補うために耐久性の高いゴムで覆われたボールで野球を楽しもうというのが目的だったようです。競技人口は全国の大学で約1万1,000人。この数字は、硬式野球、サッカー、バレーボールに次いで4番目の多さです。強豪校には甲子園出場選手も多く在籍しレベルは決して低くはありません。2020年のドラフトでは、福岡大学準硬式野球部の大曲錬投手(西日本短大付属出身)が埼玉西武ライオンズから5位指名を受けました。「準硬式からプロ」という道もゼロではないのです。

どんな選手が準硬式を選ぶの?


1.教員免許取得など学業と部活を両立させたい選手
2.野球を通じての人間形成をより深めたい選手
3.高校野球でケガや、敗戦など不本意な思いをした選手
4.仲間と一緒に、再び野球で「日本一」を目指したい選手
5.医学部や薬学部など、実習や研究と両立して野球をやりたい選手

軟式と硬式の面白さを融合ハイブリッドな野球ができる!


準硬式のメリットは、学業との両立が果たせることです。練習、試合は平日の朝や、土日が中心なので授業に支障をきたしません。合宿費用や野球用具を買うためのアルバイトを許可する大学も増えてきました。

選手が自らチームを運営して、練習を計画し、勝利を目指す。自主自立の精神が芽生えます。人としての礼儀や、ルール、スポーツマンシップを守りながら、アイデアを形にしていくのです。グラウンドがない、練習場所がないなどの環境の中で、逆境を武器に変えるマインドが身に付きます。これもメリットと言えるかもしれませんね。

「準硬式って何?」、「なぜ準硬式を選んだの?」。そう聞かれたときに、自分の意見をはっきりと相手に伝えられるのも準硬式の選手たちの特徴です。H号球を使用していることから選手たちは「ハイブリッドベースボール」と言い切ります。軟式と硬式の面白さを味わえ、文武両道も果たせる大学スポーツ。一緒に準硬式をやりませんか?

準硬式別冊の表紙を飾ってくれた選手からのメッセージ “ヒリヒリする「勝負の世界」がある”




カバーを飾ってくれたのは、日本大の福村厳輝キャプテンと中央大の近野佑樹投手。日大と中大は東都リーグで「永遠のライバル」と称されており、春のリーグ戦でも頂点を争った。

福村「中大戦はいつも接戦。中大に競り勝つにはどうしたらいいか常に考えて練習をしています」
近野「日大打線はスイングが力強くて迷いがない。投手陣で日々対策を練っています」

まさにしのぎを削る戦い。準硬式ってなんでそんなに熱いの? 
近野「高校野球に悔いを残している人が多い気が。それが原動力になります」
福村「準硬なら自分の持ち味を生かして高校時代の借りを返せます。心当たりがある人はぜひ準硬に来てください!」 

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