カラダづくり

怪我、守備範囲、走塁を改善するために! 走りを見つめ直せば野球観が変わる

2021.3.24

今、球児や指導者の間で、「走り」に注目が集まっています。普段、あまり意識することのない「走り」のフォームを改善すれば、スピードの向上というプレー面への影響だけでなく、怪我の予防にもつながるのです。


走り方ひとつで改善される大切な3つのコト

プロ野球選手、プロサッカー選手をはじめ、多くのアスリートを指導してきたスプリントコーチの秋本真吾さんに「走り」を改善することの重要性と、メリットについて伺いました。
まず、「走り」を見直すことは、プレーするうえでどのような効果があるのでしょうか。秋本さんは3つのポイントを上げました。

内川聖一選手などプロ野球で結果を出している選手たちも指導を受けている

ひとつ目は単純に、盗塁や走塁といった走るプレーの質の向上です

「これは以前指導した阪神タイガースのデータなのですが、まず盗塁数が増えました。また走塁率が向上したという成果が生まれています。セーフティバントの成功数が増え、長打を打った際に刺されるケースも少なくなりました。30メートル走のタイムが縮まったというデータもあります」。

ふたつ目は守備範囲が広がること

「これはデータ的な裏付けがないものですが、走り方を変えるだけで守備範囲が広くなると思います。一度、ある高校のコーチに『守備の時はグローブを持っているので、腕を振れないですよね?』と聞かれたんですが、私が試しにやってみたら、普通に振ることができました。実際に守備範囲が広い選手を見ると、グローブをしていても腕を振って走っていることが分かります。そういった部分にアプローチすれば守備でも走りのレベルが高まり、守備範囲が広がる可能性は高いはずです」。

そして3つ目は、怪我のリスクの減少です

「野球でも、サッカーでも、怪我の多くは走っている時に起こります。それは鍛え方が足りないのではなく、単純に走り方が悪いから。走り方を修正したことで、私が指導した2017年、阪神の選手はランニング中の怪我がなくなりました」。


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